6歳の女児。けいれん発作の原因精査のため母親に連れられて来院した。昨夕、急に口から唾液を流して右の口角が引きつった後、全身けいれんへと進展する発作が起きた。発作は3分ほどで自然に止まったが、母親が救急車を要請した。搬入時には意識は清明で、神経学的異常を認めなかったため、特に検査や治療を受けずに帰宅した。本日経過観察のため受診した。

3か月前にも同じような発作を起こしたことがあるという。それ以外の既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。神経学的所見を含め身体所見に異常を認めない。本日施行した脳波(双極誘導)を別に示す。

この患児で正しいのはどれか。

a. 発達の遅れを伴う。

b. 睡眠時に発作が多い。

c. ACTH療法の適応である。

d. 過呼吸によって発作が誘発される。

e. 頭部MRIに異常を認めることが多い。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)