72歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から咳嗽が出現し、自宅近くの診療所で投薬を受けたが改善しないため受診した。喫煙は20本/日を50年間。

身長150cm、体重50kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧104/80mmHg。呼吸数18/分。SpO2 94%(room air)。呼吸音は右側でやや減弱している。

血液所見:赤血球422万、白血球8,800、血小板18万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.2g/dL、総ビリルビン1.1mg/dL、AST 28IU/L、ALT 16IU/L、ALP 320IU/L(基準115~359)、γ-GTP 23IU/L(基準8~50)。来院時の胸部エックス線写真、胸部造影CT及び気管支鏡下に行った穿刺細胞診を別に示す。PET/CTでは胸腔内以外に異常を認めない。

適切な治療はどれか。

a. 腫瘍切除術

b. 抗癌化学療法

c. 抗結核薬投与

d. 抗凝固薬投与

e. 化学放射線療法

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)