55歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。生来健康であったが、3日前、飲酒後に心窩部痛があった。一旦軽快したが、昨夜、飲酒後に再び心窩部痛と背部痛が出現し、増悪したため受診した。

意識は清明。身長165cm、体重58kg。体温37.2℃。脈拍96/分、整。血圧146/96mmHg。呼吸数20/分。心窩部に圧痛を認めるが反跳痛や筋性防御を認めない。腸蠕動は消失している。

血液所見:赤血球520万、Hb 14.2g/dL、Ht 45%、白血球12,800、血小板22万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン4.5g/dL、総ビリルビン1.1mg/dL、直接ビリルビン0.6mg/dL、ALT 60IU/L、LD 240IU/L (基準176~353)、アミラーゼ1,504IU/L (基準37~160)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン1.2 mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 1.5mg/dL。腹部造影CTを別に示す。

鎮痛薬投与に続いて行うべき治療はどれか。

a. 膵切除術

b. 腹膜灌流

c. 大量輸液

d. 血液浄化療法

e. 内視鏡的胆管ドレナージ

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)