60歳の男性。気が遠くなるようなめまいが出現したことを主訴に来院した。この症状は1週前から1日に1、2回自覚している。めまいの発作の出現は立位動作とは関係がなく、歩行中や座位でも生じるという。失神はない。高血圧症、左室肥大、胃潰瘍および脂質異常症で内服治療中である。

意識は清明。身長 169 cm、体重 65 kg。体温 36.2 ℃。脈拍60/分、整。血圧 148/82 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。神経学的所見に異常を認めない。

血液生化学所見に異常を認めない。心電図は洞調律、心拍数 60/分でPQ時間が 0.24秒(基準 0.12~0.20)である。その他に異常を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。心エコーで異常を認めない。Holter心電図におけるめまい自覚時の記録を別に示す。

内服を中止する必要があるのはどれか。

a. α遮断薬

b. β遮断薬

c. HMG-CoA還元酵素阻害薬

d. ヒスタミンH2受容体拮抗薬

e. アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)