78歳の男性。悪心と腹痛とを主訴に来院した。腹痛は朝から生じ、徐々に右下腹部に移動し、増強してきたため受診した。

身長 160 cm、体重 54 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 148/84 mmHg。呼吸数 20/分。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛と反跳痛とを認める。

血液所見:赤血球 365万、Hb 13.2 g/dL、Ht 35%、白血球 12,100(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 72%、好酸球 1%、単球 3%、リンパ球 14%)、血小板 19万。血液生化学所見:尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL。CRP 1.2 mg/dL。腹部エックス線写真で異常を認めない。腹部超音波検査では腸管ガスのため所見は不明瞭であった。

次に行うべき検査はどれか。

a. PET/CT

b. 腹部造影CT

c. 腹部血管造影検査

d. カプセル内視鏡検査

e. 下部消化管内視鏡検査

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)