38歳の男性。発熱と陰囊痛とを主訴に来院した。5日前から39℃台の発熱、悪寒、頭痛および耳前部の痛みを自覚していた。2日前から発熱と痛みは軽快していた。本日朝から左陰囊の腫大と疼痛、下腹部痛および悪心を自覚している。2週間前に6歳の息子が流行性耳下腺炎と診断されていた。流行性耳下腺炎のワクチン接種歴はない。その他の既往歴に特記すべきことはない。

身長172cm、体重68kg。体温36.8℃。脈拍76/分、整。血圧134/80mmHg。呼吸数16/分。頸部リンパ節は触知しないが両側顎下部に軽度の圧痛を認める。左陰囊に軽度発赤を認める。左精巣は腫大し強い自発痛を認める。

診断として考えられるのはどれか。

a. 精巣腫瘍

b. 急性精巣炎

c. 精巣捻転症

d. 壊死性筋膜炎

e. 急性精巣上体炎

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)