40 歳の男性。発熱、右膝関節痛、左股関節痛および左足関節痛を主訴に来院した。4日前から左股関節痛が出現し、2日前には右膝関節痛と左足関節痛が出現した。関節痛は徐々に増悪し、立っていることができなくなったため受診した。2週間前に異性と性交渉をもったという。

体温 38.1 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 130/60mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めず、肝・脾を触知しない。表在リンパ節は触知しない。

血液所見:赤血球 475 万、Hb14.2 g/dL、Ht 45 %、白血球 11,000、血小板 38 万。血液生化学所見:AST 20U/L、ALT 22 U/L、LD 202 U/L(基準 176〜353)、CK 45 U/L(基準 30〜140)、クレアチニン 0.7 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 103 mEq/L。免疫血清学検査:CRP 5.6 mg/dL、リウマトイド因子<RF>陰性。尿中クラミジア抗原陽性。

この患者で認められる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。

a. 網状皮斑

b. Osler 結節

c. 結膜の充血

d. 爪下線状出血斑

e. アキレス腱付着部の圧痛

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)