79 歳の男性。排尿障害を主訴に来院した。10 年前から骨転移を伴う前立腺癌に対してホルモン療法を受けているが、1年前から治療に抵抗性を示している。1か月前から頻尿と残尿感とを自覚していた。今朝から排尿障害と下腹部膨満感が出現したため受診した。

意識は清明。身長 165 cm、体重 63 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 148/86 mmHg。呼吸数 16/分。下腹部に膨隆を認める。

血液生化学所見:尿素窒素 28 mg/dL、クレアチニン 1.5 mg/dL、Na 135 mEq/L、K4.6 mEq/L、Cl 116 mEq/L、PSA 15.5 ng/mL(基準 4.0 以下)。腹部超音波検査で両側水腎症と膀胱内の大量の尿貯留とを認める。

まず行うべきなのはどれか。

a. 腎瘻造設術

b. 腹部造影 CT

c. 骨盤部単純 MRI

d. 尿管ステント留置

e. 尿道カテーテル留置

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)