71歳の女性。体重減少を主訴に来院した。この2か月間で体重が2kg 減少している。食欲は正常で全身倦怠感はないという。3週間前から両下肢のむくみを自覚している。

身長 150 cm、体重 48 kg。体温 36.2 ℃。血圧 136/84 mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球 10〜20/1視野、白血球5〜10/1視野。血液所見:赤血球 380 万、Hb 11.2 g/dL、Ht 38 %、白血球 6,700、血小板 17 万。

血液生化学所見:総蛋白 6.9 g/dL、アルブミン 3.7 g/dL、総ビリルビン 1.1 mg/dL、AST 31 U/L、ALT 38 U/L、LD 412 U/L(基準 176〜353)、尿素窒素 28 mg/dL、クレアチニン 1.0 mg/dL、尿酸 6.4 mg/dL、血糖 96 mg/dL、Na 137 mEq/L、K 4.3 mEq/L、Cl 114 mEq/L。CRP 0.2 mg/dL。胸部 CT で異常を認めない。腹部造影CT の水平断像と画像再構成による冠状断像とを別に示す。腹部臓器とリンパ節とに転移を認めない。

この患者に対する適切な治療はどれか。

a. 手術療法

b. 免疫療法

c. 放射線治療

d. ホルモン療法

e. 抗癌化学療法

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)