8か月の男児。最近笑わなくなったことを心配した両親に連れられて来院した。在胎 39週 3日、出生体重 3,240 g、Apgar スコア 8点(1分) 、10点(5分)で出生した。あやし笑いを2か月で、定頸を3か月で、お坐りを7か月で獲得した。1か月前から笑うことが少なく表情が乏しくなり、次第に坐位が不安定になってきた。2週間前から頭部を前屈するとともに四肢を一瞬屈曲する動作を10秒程度の間隔で20回ほど繰り返すことが、毎日見られるようになった。この動作の後には泣くことが多い。

可能性が高いのはどれか。

a. West 症候群

b. 欠神てんかん

c. 憤怒けいれん

d. Lennox-Gastaut 症候群

e. 中心・側頭部に棘波を持つ良性小児てんかん

問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)