6歳の女児。腹痛と血便を主訴に来院した。昨日から腹痛を訴え、本日血便がみられたため、母親に連れられて受診した。2日前に近所の店で焼肉を食べたという。

意識は清明。体重 20 kg。体温 37.5 ℃。脈拍 90/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数 20/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で臍周囲に軽度圧痛を認める。肝・脾を触知しない。腸雑音は亢進している。

尿所見:蛋白 (-) 、糖 (-)、ケトン体 2+、潜血 (-) 。血液所見:赤血球 420 万、Hb 13.2 g/dL、Ht 42 %、白血球 12,300 (桿状核好中球 30 %、分葉核好中球 55 %、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 7%)、血小板 21 万、PT-INR 1.2 (基準 0.9〜1.1)、APTT 32 秒 (基準対照 32.2)。血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dL、アルブミン 3.9 g/dL、総ビリルビン 0.9 mg/dL、AST 28 U/L、ALT 16 U/L、LD 300 U/L (基準 175〜320)、CK 60 U/L (基準 46〜230)、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニン 0.6 mg/dL、血糖 98 mg/dL、Na 131 mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 97 mEq/L。CRP 4.5 mg/dL。便中ベロトキシン陽性であった。

この患者で溶血性尿毒症症候群<HUS>の発症に注意するために有用な血液検査項目はどれか。3つ選べ。

a. CK

b. CRP

c. 赤血球数

d. 血小板数

e. クレアチニン

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)