乳児における高張性脱水の特徴はどれか。
56歳の男性。四肢の筋けいれんを主訴に来院した。炎天下で道路工事をしていた。午後になり、気分不快とふらつきが出現し、四肢に筋けいれんが生じるようになってきたため同僚に付き添われて受診した。朝から尿が出ていないという。
61歳の男性。頭痛を主訴に来院した。中小企業の経営者で、毎年6月には閉め切った部屋で資料作成をしているが、今年の夏は節電のため冷房を使わずに業務にあたっていた。1週間前から食欲が低下し、本日の昼から頭部全体が締め付けられるような頭痛と全身倦怠感とを自覚したため受診した。尿量は減少しているという。
65歳の男性。大腸癌の手術後で入院中である。週間前に右腹部の腫瘤と疼痛とを自覚して受診した。来院時、身長165cm、体重64kg。脈拍64/分、整。血圧140/88mmHg。右側腹部に可動性のある径5cm の腫瘤を触知した。腹部CTで上行結腸の不整な壁肥厚と上腸間膜静脈周囲のリンパ節腫大を認め、大腸内視鏡検査と生検で上行結腸癌と診断された。入院後、リンパ節郭清を伴う右半結腸切除術が行われた。
9か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に両親に連れられて来院した。2日前の乳児健康診査の帰宅後から機嫌が悪かった。昨日からは嘔吐と頻回の下痢が出現し、尿量も減少しているという。体重 7,800 g。体温 37.0 ℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 40/分。毛細血管再充満時間3秒と延長している。顔色は不良で、腹部皮膚のツルゴールは低下している。
6か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に母親に連れられて来院した。昨日の昼から頻回の嘔吐があり、本日の昼に水様下痢も出現したため受診した。母乳はほとんど飲まず、わずかに飲んでも嘔吐してしまう。患児はぐったりしており、目は落ちくぼんでいる。昨日の夕方から排尿を認めない。1週前に乳児健康診査で測定した体重は7.7kgであったが、本日は7.0kgであった。 この児に適した初期輸液の組成はどれか。2つ選べ。
34 歳の女性。腹痛、下痢および発熱を主訴に来院した。現病歴:2日前に夫婦で焼き鳥と鳥刺しを食べた。昨日深夜に腹痛と悪寒とで目を覚まし、トイレに駆け込んだところ水様下痢であった。朝までに5、6回の水様下痢と1回の嘔吐があり、夫に連れられて受診した。夫は下腹部痛はあるが、下痢はない。
86 歳の女性。発熱を主訴に来院した。現病歴:2日前に長男が患者に連絡した際「風邪をひいている」との訴えがあった。本日長男が連絡した際に電話がつながらなかったため長男が訪問したところ、発熱があり食事も摂れず布団の中でぐったりしていた。長男に付き添われて来院した。