Aさん(82 歳、男性)は、介護付の有料老人ホームに入居している。10 年前まで会社を経営していた。プロ野球や世界経済に興味があり、友人とインターネットを用いて交流するのを楽しみにしている。

Parkinson<パーキンソン>病で、現在Hoehn-Yahr<ホーエン・ヤール>の重症度分類でステージⅡ。両側の上下肢の静止振戦や動作緩慢がみられる。食事は自分の居室に運んでもらって食べている。身の回りのことは1人でできる。1人での外出も可能だが、転倒に対する恐怖が強いため1日中室内で過ごしている。


Aさんの障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準のランクはどれか。

1. ランクA

2. ランクB

3. ランクC

4. ランクJ

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Aさんは「最近、尿が出始めるまでに時間がかかるので、排尿時は自分で下腹部を押しています。尿がすっきり出ません」と言う。泌尿器科を受診したところ、Parkinson<パーキンソン>病による自律神経障害と診断された。

Aさんの現在の状況から最も考えられるのはどれか。

1. 残尿がある。

2. 膀胱が萎縮している。

3. 蓄尿障害が生じている。

4. 骨盤底筋群の筋力が低下している。

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有料老人ホームの看護師はAさんに病気の進行を予防するために運動を勧めたが、Aさんは「この病気は進行性だからいつかは動けなくなる。今、転ぶと骨折して動けなくなるかもしれない。だから運動するのは嫌だ」と言う。AさんはParkinson<パーキンソン>病に関する情報を入手しており、病状の理解ができている。薬物は自己管理できている。かかりつけ医に自分から病状の説明を求めることもある。

Aさんの転倒の不安を軽減するために看護師とAさんが一緒に実施することで、最も適切なのはどれか。

1. 車椅子で外出する。

2. 転倒予防教室への参加を検討する。

3. 廃用症候群に関する情報を収集する。

4. 運動の効果と転倒のリスクとを比較する。

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