26歳の女性。動悸と全身倦怠感を主訴に来院した。約1か月前から、少しの体動で脈が速く打つ感じを自覚していた。また、ここ数か月で体重が5kg減少していた。職場の配置換えによるストレスの影響かと考え、医療機関を受診していなかった。3日前から胸部違和感と全身倦怠感も伴うようになったため心配になって受診した。既往歴、家族歴に特記すべきことはない。

意識は清明。身長 158 cm、SpO₂ 98%(room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音では、Ⅰ音の強さが変化する。呼吸音に異常を認めない。神経診察で、両手に振戦を認める。徒手筋力テストに異常を認めない。心電図を別に示す。

診断に最も有用なのはどれか。

a. 血糖値

b. 白血球数

c. 血清K濃度

d. 甲状腺機能検査値

e. 脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)