15歳の男子。不登校を主訴に母親と来院した。高校受験を控えた中学3年生。この2か月、朝起きることができないため学校に行っていない。午前中は頭痛、腹痛などの症状を訴え、ベッドの中にいるが、夕方から夜になると元気になり、深夜遅くまでゲームや勉強をしている。学校から病気の可能性を確認するために医療機関を受診するように言われて受診した。
17歳の女子。言動が不自然であることを心配した両親に連れられて来院した。高校1年生の頃から「学校が面白くない」と言って、学校に行かず家にいるか買い物などに出かけている日があった。一昨日は学校を休んで1人で自宅にいた。その日の午後、祖母が家に訪ねてきたが、ぼんやりしており会話が普段より遅くまとまりが悪かった。
12歳の男児。学校に行けないことを主訴に両親とともに来院した。4月に中学校に入学したが、5月初めから朝、頭痛や腹痛を訴えて学校を休み始め、7月からは全く登校できなくなった。夜寝る前には「明日は学校に行く」と言って準備をする。両親が登校を促し付き添うと、校門までは行くものの校内に入ることはできない。外出はしないが家では趣味などをして過ごしている。