多発性骨髄腫でみられるのはどれか。2つ選べ。
64 歳の女性。右肋骨痛を主訴に来院した。1か月前から、右側の胸部に痛みを感じるようになり、改善しないため受診した。既往歴に特記すべきことはない。右第肋骨と右鎖骨内側部とに圧痛を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。血液所見:赤血球 278万、Hb 8.2 g/dL、白血球 3,800、血小板 15 万。血液生化学所見:総蛋白 11.2…
64歳の男性。股関節痛を自覚し、会社の診療所で処方された鎮痛薬を不定期に内服していたが痛みが改善しないため受診した。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝.脾を触知しない。表在リンパ節は触知しない。
72歳の男性。腰背部痛を主訴に来院した。3年前に多発性骨髄腫と診断され、3種類の異なる抗癌化学療法を施行されてきたが、現在まで一度も寛解に至っていない。2か月前から腰痛、背部痛および肋骨痛が出現し NSAIDs が投与されたが、疼痛は増悪しており、最近は疼痛のため室内移動も困難であり1日中ベッドに横になっていることが多い。数日前から症状が増悪し、食欲低下および嘔吐をきたすようになった。
68歳の男性。腰痛を主訴に来院した。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄染を認めない。筋力低下や腱反射異常を認めない。血液所見:赤血球 220 万、Hb 7.8 g/dL、白血球 3,400 (桿状核好中球 3 %、分葉核好中球 32 %、単球 1 %、リンパ球 64 %)、血小板 8.2 万。血液生化学所見:総蛋白 10.5 g/dL、アルブミン3.1 g/dL、IgG 4,600 mg/dL…
73 歳の女性。腰痛を主訴に来院した。1年前から腰痛があり、3か月前から次第に増強したため受診した。顔面は蒼白で眼瞼結膜は貧血様であり、眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。表在リンパ節は触知しない。尿所見:蛋白1+。血液所見:赤血球 300 万、Hb 8.1 g/dL、白血球 4,400、血小板 22 万。血液生化学所見:総蛋白 10.1 g/dL、アルブミン 2.9…