急性大動脈解離の合併症として出現し得る徴候に含まれないのはどれか。
大動脈解離による腰背部痛の特徴はどれか。
左不全片麻痺で受診した 62 歳の男性で、症状の原因として心臓または大血管の疾患を疑わせる病歴はどれか。2つ選べ。
76歳の男性。背部痛と右上下肢の脱力とを主訴に来院した。今朝、午前7時ころ突然の背部から左頸部へ移動する痛みを自覚した。その後、徐々に疼痛が緩和してきたため、消炎鎮痛薬の貼付剤で様子をみていた。10分程して右上肢の脱力も出現した。ソファで休もうとしたところ、右下肢にも脱力があることに気付いた。横になって約30分でいずれの症状も改善したが、心配した家族とともに午前10時に受診した。高血圧症と糖尿病で…
72歳の男性。突然の背部痛と冷汗とを主訴に来院した。 現病歴:本日午後2時、庭仕事中に突然の背部痛と冷汗とを自覚した。背部痛は、痛み始めが最も強く、腰部へ移動した。症状が続くため受診した。 既往歴:53歳時に高血圧症を指摘され自宅近くの診療所に通院中である。 生活歴:夫婦2人暮らし。現在は無職。喫煙は70歳まで25本/日を50年間。飲酒は機会飲酒。…
70 歳の女性。突然の胸背部痛と呼吸困難のため救急車で搬入された。洗濯物を干していたとき、突然、激烈な胸背部痛を自覚した。発症 10 分後くらいから息苦しさが出現し、喘鳴も生じてきたため救急車を要請した。意識レベルは JCSⅡ-10。心拍数 110/分、整。血圧は 76/38 mmHg で左右差を認めない。呼吸数 24/分。SpO₂ 94 %(リザーバー付マスク 10…
52 歳の男性。前胸部痛のため救急車で搬入された。排便時に突然、前胸部痛が出現し気分が悪くなったため救急車を要請した。高血圧を指摘されていたがそのままにしていた。心拍数 84/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2は測定不能である。四肢末梢の著明な冷感を認める。胸部エックス線写真と胸部CTとを別に示す。この患者の所見として考えにくいのはどれか。
70歳の女性。胸背部痛のため救急車で搬入された。自宅で家事中に突然、胸背部痛を訴え、その後意識が低下したため夫が救急車を要請した。健診で血圧が高いと指摘されたことがある。ADLは自立しており、発症前の状態はいつもと変わりなかった。搬入時、意識レベルは JCSⅢ-100。心拍数 100/分、整。上肢の血圧は計測不能。下肢の血圧は 70 mmHg 触診 。呼吸数 30/分。SpO2…
66歳の男性。胸背部痛と左上下肢の筋力低下のため救急車で搬入された。現病歴 : 本日午前 11 時、デスクワーク中に本棚上段から書類を取ろうと手を伸ばしたところ、激烈な胸背部痛が突然出現した。その後すぐに左片麻痺が出現し、さらに重苦しい胸痛と冷汗が出現したため、発症から 30 分後に救急車を要請した。
56歳の男性。胸背部痛のため救急車で搬入された。本日、事務仕事中に突然の胸背部痛を訴えた後、意識消失した。意識は数秒で回復したが胸背部痛が持続するため、同僚が救急車を要請した。意識は清明。身長 163 cm、体重 56 kg。体温 36.2 ℃。心拍数 92/分、整。血圧(上肢)右 194/104 mmHg、左 198/110 mmHg。 呼吸数 24/分。SpO2 100 %(マスク 10…
34 歳の男性。大動脈解離の定期受診のため来院した。2年前に胸部下行大動脈解離を指摘され、以後、自宅近くの診療所で降圧薬の投与を受けている。自覚症状は特にない。父親は 30 歳台で大動脈疾患で死亡した。喫煙歴と飲酒歴はない。身長 179 cm、体重 50 kg。体温 36.7 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 104/36 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96 %(room…