78歳の女性。全身の皮疹を主訴に来院した。 週間前から両側大腿に瘙痒を伴う皮疹が出現し、躯幹と四肢に拡大してきたため受診した。生検組織の蛍光抗体直接法所見にて表皮基底膜部に IgG と C3 の線状沈着を認めた。抗 BP 180 抗体 421 U/mL(基準 9.0 未満)。大腿の写真を別に示す。認められないのはどれか。
55 歳の男性。全身の皮疹を主訴に来院した。1か月前から頭部、顔面、頸部および体幹に皮疹が出現し、徐々に拡大してきた。胸部の写真と皮膚生検の H-E 染色標本とを別に示す。診断として最も考えられるのはどれか。
病変部皮膚の表皮基底膜部にIgGが沈着する疾患はどれか。2つ選べ。
73歳の女性。口腔粘膜疹と皮疹を主訴に来院した。2か月前から口腔粘膜にびらんを生じ、摂食時に疼痛を伴うようになった。自宅近くの診療所でうがい薬を処方されたがびらんが拡大し、2週前から皮膚にも水疱とびらんが出現したため受診した。受診時、歯肉と口蓋部に発赤を伴うびらんを多数認める。体幹と四肢には径15mmまでの紅斑、水疱、びらん及び痴皮を認める。