低栄養が疑われる高齢者(BMI 18kg/m2、6か月で3kgの体重減少)で腎障害がない場合の栄養管理として適切でないのはどれか。
成長および発達に異常を認めない体重9kgの1歳0か月の男児が1日に必要とするエネルギー量(kcal)はどれか。
経鼻胃管について正しいのはどれか。
経管栄養を目的としてチューブを胃に挿入する際に、適切な位置に留置されていることを確認する最も確実な方法はどれか。
68 歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。2年前から階段の昇降ですぐに呼吸困難が出現するようになったという。1年前から食欲もなく、半年間で体重が 4kg 減少したため、心配になり受診した。喫煙歴は 30 本/日を 45 年間。3年前から禁煙している。身長 165 cm、体重 47 kg。
58 歳の男性。右中咽頭癌で放射線化学療法のため入院中である。終了予定線量66 Gy(2Gy/日)で放射線治療を開始したが、40 Gy 照射した時点で口腔内の痛みのため食事の摂取が困難になった。便通は正常である。栄養サポートチーム<NST>に相談して食事形態の見直しと十分な痛管理とを行ったが改善しない。
6歳の女児。Hirschsprung 病の定期受診のため来院した。1歳時に回腸肛門吻合術を受けた。現在、在宅で中心静脈栄養、経腸栄養剤および普通食で栄養支援をしている。中心静脈栄養は 1,000 mL/日で、その組成の 12.5 % がブドウ糖で 7.5 % がアミノ酸である。経腸栄養剤は 300 mL/日(1kcal/mL)である。
70歳の男性。下腿の浮腫を主訴に来院した。30 年前から健診で尿蛋白と尿潜血を指摘されていた。3年前から腎臓が悪いことを指摘されていたが医療機関を受診しなかった。3か月前から下腿に浮腫を自覚するようになったため受診した。身長 165 cm、体重 60 kg。脈拍 92/分、整。血圧 186/100 mmHg。両下腿に浮腫を認める。
76 歳の女性。悪心と嘔吐を主訴に来院した。 3 か月前から悪心を自覚していた。その後嘔吐がはじまり、食事を摂取しなくても嘔吐するようになったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴と飲酒歴はない。身長 150 cm、体重 37 kg。脈拍 68/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数 14/分。上腹部正中に径10 cm の辺縁不整な腫瘤を触知する。
日齢10の男児。生後3日目に腸回転異常症の手術を行い、術後は中心静脈栄養を行っていた。排便を認めたため、術後5日目から人工乳の哺乳を始め、中心静脈栄養を漸減していた。現在の体重は3,200g。人工乳は1回量20mLを8回投与している。
6歳の男児。Hirschsprung 病のため在宅静脈栄養により管理されている。体重18 kg。中心静脈栄養は 1,500 mL/日でその組成の 15 % がブドウ糖、2% がアミノ酸である。さらに 1.1 kcal/mL の脂肪乳剤 100 mL を加えることにした。静脈栄養法により投与される1日の総エネルギー量を求めよ。