健常成人の胸部エックス線写真正面像で同定できるのはどれか。
64 歳の女性。複視と不眠を主訴に来院した。2か月前から夕方になると瞼が重くなり、物が二重に見えるようになった。1か月前から、疲れているときに水分を慌てて飲むと鼻に逆流することを自覚した。症状は夕方になると悪化する傾向があり、不眠が続いていたという。既往歴に特記すべきことはない。抗アセチルコリン受容体抗体が陽性であった。胸部エックス線写真及び胸部造影…
65歳の男性。胸部エックス線写真で右中肺野に異常陰影を指摘されて受診した。5年前から間質性肺炎を指摘されている。1年前に急性増悪で入院し、その後、外来で副腎皮質ステロイドの内服治療を受けていたが、ここ1年は症状が安定していたため、自己判断で内服を中断し受診していなかった。喫煙は 20 本/日を 40 年間。5年前から禁煙していたが、6か月前から喫煙を再開していた。胸部単純 CT…
64歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。4日前に左胸痛と息切れが出現し、次第に増悪してきたため受診した。体温36.2℃。脈拍100/分、整。血圧120/80mmHg。呼吸数20/分。SpO2 92%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。左胸部に呼吸音を聴取しない。血液所見:赤血球420万、Hb 13.0g/dL、Ht…
75 歳の男性。呼吸困難と起坐呼吸とを主訴に来院した。3年前から高血圧症、弁膜症および脂質異常症で自宅近くの医療機関を定期受診していた。1間前から咽頭痛および発熱の症状があり、その後、階段昇降時に息切れを自覚し、徐々に起坐呼吸の状態となった。意識は清明。体温 37.2 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 138/86 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 88 %(room…
76歳の男性。発熱を主訴に来院した。10年前から慢性閉塞性肺疾患のため抗コリン薬とβ2刺激薬とを吸入している。喫煙は20本/日を46年間。3日前から発熱、咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍108/分、整。血圧102/62mmHg。呼吸数24/分。両側の胸部に軽度のwheezesを聴取する。白血球8,200(桿状核好中球4%、分葉核好中球84%、単球2%、リンパ…
13歳の女子。発熱と咳嗽を主訴に母親に連れられて来院した。4日前から発熱と咳嗽が出現し持続し たため受診した。身長 154 cm、体重 69 kg。体温 38.6 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 116/76 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 98 % (room air)。咽頭は軽度発赤を認める。心音に異常を認めない。左側の胸部中央部にcoarse…
74歳の女性。胸部エックス線で異常陰影を指摘され来院した。3年前に直腸癌に対する手術を施行され、経過観察中である。昨年は異常を指摘されていない。胸部エックス線写真及び胸部造影CTを別に示す。 診断確定のために最も有用な検査はどれか。
25歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。5日前から 38 ℃前後の発熱、咽頭痛、上腹部痛および食欲低下があり、3日前に自宅近くの診療所で感冒に伴う胃腸炎と診断され総合感冒薬と整腸薬とを処方されたが症状は改善しなかった。昨夜から前胸部不快感が出現し、本日、呼吸困難が出現したため受診した。既往歴に特記すべきことはない。妊娠歴はない。最終月経は2週間前。
20歳の男性。持続する前胸部痛を主訴に来院した。2か月前から前胸部痛があった。自宅近くの診療所を受診したところ、胸部異常陰影を指摘されたため紹介されて受診した。身長175cm、体重62kg。体温36.3℃。脈拍60/分、整。血圧106/78mmHg。呼吸数14/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。12誘導心電図に異常を認めない。胸部エックス線写真と胸部造影CTとを別に示す。…
73歳の男性。健診で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘されて受診した。65歳から高血圧症で内服治療中。喫煙歴は 20 本/日を 50 年間。気管支内視鏡下擦過細胞診で腺癌と診断された。FDG-PET では腫瘤に一致して集積を認める。他の部位には異常集積を認めない。胸部エックス線写真 正面及び胸部CTを別に示す。治療方針を決定するために行うべき検査はどれか。
50歳の女性。発熱と呼吸困難を主訴に受診した。半年前に血痰を認め、胸部エックス線で左下肺野に空洞を形成する肺アスペルギルス症と診断された。抗真菌薬で加療されていたが、血痰が軽快しないために、2週間前に左肺下葉切除術が施行され、 1週間前に退院した。昨日から発熱、呼吸困難を自覚したため、救急外来を受診した。20 歳時に肺結核の治療歴がある。体温 38.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 102/60…
46 歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前から胸部違和感と労作時呼吸困難とを自覚していたが、徐々に増強するため来院した。1週間前までは胸部にヒューヒューという音がしていたが、現在は消失しているという。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は 40 本/日を 26 年間。胸部エックス線写真を示す。異常所見の原因として最も可能性が高いのはどれか。
75歳の男性。労作時の呼吸困難と体重減少とを主訴に来院した。5年前から労作時の呼吸困難を自覚していたが徐々に増強し、体重も半年前と比較して8kg 減少したため心配になり来院した。7年前に肺炎で入院治療を受けている。喫煙は 30 本/日を 50 年間。意識は清明。身長 162 cm、体重 39 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 140/70 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2…
6か月の乳児。呼吸不全のため来院した。生後5か月から咳嗽が出現しており、昨日から多呼吸も出現するようになったため救急外来を受診した。身長 66.5 cm、体重 5.3 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 180/分、整。血圧 88/52 mmHg。呼吸数 50/分。SpO2 86 %(room air)。咽頭は発赤を認めないが、口腔粘膜に鵞口瘡を認める。心音に異常を認めない。両側の胸部にびまん性に…
70 歳の女性。突然の胸背部痛と呼吸困難のため救急車で搬入された。洗濯物を干していたとき、突然、激烈な胸背部痛を自覚した。発症 10 分後くらいから息苦しさが出現し、喘鳴も生じてきたため救急車を要請した。意識レベルは JCSⅡ-10。心拍数 110/分、整。血圧は 76/38 mmHg で左右差を認めない。呼吸数 24/分。SpO₂ 94 %(リザーバー付マスク 10…
71 歳の男性。血痰を主訴に来院した。2か月前から微熱があり、2週前から断続的に血痰の排出が続いている。かかりつけ医で糖尿病の内服加療中であるが、コントロールは良くないと言われているという。呼吸音は両側胸部に coarse cracklesを聴取する。胸部エックス線写真及び胸部造影 CTを別に示す。次に行うべき検査はどれか。
47歳の男性。乾性咳嗽を主訴に来院した。2週前から夜間の微熱があり、1週前から出現してきた乾性咳嗽が増悪したため受診した。1年半前に原発性骨髄線維症に対して同種造血幹細胞移植を受けた。体温36.4℃。脈拍88/分、整。血圧110/62mmHg。呼吸数20/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。
35 歳の女性。血痰と発熱とを主訴に来院した。約2週間前から咳嗽と発熱とが出現し、昨日から血痰と呼吸困難とを自覚するようになった。6年前から甲状腺機能亢進症でプロピルチオウラシルを内服している。体温 38.3 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 128/72 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 93 %(room air)。眼瞼結膜は貧血様である。背部 に fine crackles…
68歳の男性。上前胸部痛を主訴に来院した。2年前から両手掌に皮疹が繰り返し出現していた。1年前から上前胸部痛を自覚していたという。1か月前から上前胸部の疼痛が増悪したため受診した。両手掌に膿疱性皮疹を多数認める。両側の近位指節間関節の腫脹と圧痛を認める。両側胸鎖関節の骨性肥厚と熱感および圧痛を認める。この患者の胸部エックス線写真を別に示す。関節病変の原因として最も考えられるのはどれか。
50歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。2か月前から咳嗽があり、他院で肺炎と診断され抗菌薬を処方されたが改善しないため受診した。喫煙は 40 本/日を 30年間。意識は清明。身長 175 cm、体重 78 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 126/80 mmHg。呼吸数 15/分。SpO2 96 %(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 508…
59歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の呼吸困難があったがそのままにしていた。健診で胸部の異常陰影を指摘されたため、心配になり受診した。身長 172 cm、体重 70 kg。体温 36.3 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 128/84 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 95 %(room air)。心音に異常を認めない。呼吸音は正常だが、両側の背部に fine…
76歳の男性。肺癌治療のため入院中である。根治術として、右肺下葉切除およびリンパ節郭清術を施行された。胸腔ドレーンからの軽度の空気漏れが手術直後から観察されたが、胸部エックス線写真では肺の膨張に問題はなかった。術後3日目、胸腔ドレーンからは依然空気漏れを認めている。手術直後の胸部エックス線写真及び術後3日目の胸部エックス線写真を別に示す。この患者で認められる所見はどれか。
64歳の男性。前胸部痛を主訴に来院した。3か月前から坂道や階段の昇降などで前胸部に圧迫感を感じるようになった。5分程度立ち止まって安静にしていると症状は改善していた。本日、夕食後に前胸部に焼けるような痛みが出現した。横になって安静にしていたが、45分程度たっても症状が改善しないため家族とともに救急外来を受診した。意識は清明。身長162cm、体重47kg。体温36.7℃。脈拍96/分、整。血圧156…
68歳の男性。左肩痛を主訴に来院した。2か月前に左肩痛が出現し、増悪したため受診した。喫煙歴は30本/日を40年間、2年前から禁煙している。脈拍60/分、整。血圧120/88mmHg。呼吸数16/分。胸部エックス線写真及び胸部造影CTを別に示す。経気管支肺生検で肺腺癌と診断された。認める可能性が高いのはどれか。
52 歳の男性。前胸部痛のため救急車で搬入された。排便時に突然、前胸部痛が出現し気分が悪くなったため救急車を要請した。高血圧を指摘されていたがそのままにしていた。心拍数 84/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2は測定不能である。四肢末梢の著明な冷感を認める。胸部エックス線写真と胸部CTとを別に示す。この患者の所見として考えにくいのはどれか。
50歳の男性。咳嗽と膿性痰とを主訴に来院した。3年前から咳嗽と喀痰とを自覚していたが医療機関を受診していなかった。6か月前から痰の性状が黄色となり、最近になって量も増加してきたため受診した。喫煙歴はない。体温36.3℃。脈拍68/分、整。血圧118/76mmHg。呼吸数16/分。両側の胸部にcoarse…
74歳の男性。1週前に大動脈弁狭窄症に対して大動脈弁置換術を施行した。術後経過は良好で退院を目指し、一般病棟でリハビリテーションに励んでいた。昨日から食欲不振があり、今朝から息切れと全身倦怠感を訴えている。意識は清明。体温36.7℃。脈拍100/分、整。血圧94/74mmHg。呼吸数18/分。SpO₂98 % (room…
55 歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。1年前から左頸部の腫瘤を自覚していた。2か月前に呼吸困難が出現した。次第に増悪したため自宅近くの診療所を受診したところ、胸部エックス線写真で胸水を指摘され、左鼠径部にもリンパ節腫大を指摘されたため、紹介されて受診した。身長 151 cm、体重 70 kg。体温 36.8 ℃。 脈拍 92/分、整。血圧130/102mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 94…
83歳の男性。咳嗽と喀痰とを主訴に来院した。約1か月前に咳嗽と喀痰が出現し、1週間前には血痰も出現したため受診した。体温 36.5 ℃。脈拍 84/分、整。 血圧 140/76 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 92 %(room air)。心音に異常を認めない が、呼吸音は右背下部に crackles を聴取する。神経学的所見に異常を認めない。…
68歳の女性。易疲労感と咳嗽とを主訴に来院した。6か月前から左上葉肺癌で抗癌化学療法と放射線療法とを受けていた。2か月前に治療は終了し経過観察されている。2週間前から易疲労感と乾性咳嗽があり、次第に悪化したため受診した。身長 160 cm、体重 58 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 126/80 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96 %(room…
84歳男性。発熱と左側胸部痛を主訴に来院した。現病歴: 5日前から咽頭痛と37℃前後の微熱があり、市販の感冒薬を内服したが発熱は持続していた。2日前から徐々に左側胸部の持続性の疼痛が出現した。痛みは呼吸に伴い増悪する。今朝になって、左側胸部痛が強くなっており心配になって受診した。冷汗や意識消失はない。既往歴:…
86歳の男性。右胸部痛と食欲不振とを主訴に来院した。現病歴:10 年前から COPD のために外来通院中であった。2週間前から微熱、全身倦怠感および食欲不振を自覚していた。昨日、右胸部痛が出現し、本日夜間に39.0 ℃の発熱と右胸部痛が増悪したため、救急外来を受診した。
72歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から咳嗽が出現し、自宅近くの診療所で投薬を受けたが改善しないため受診した。喫煙は20本/日を50年間。身長150cm、体重50kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧104/80mmHg。呼吸数18/分。SpO2…
1歳の男児。ボタン電池を飲み込んだことを主訴に母親に連れられて来院した。30分前に目覚まし時計で遊んでいて、突然、機嫌が悪くなった。目覚まし時計の中のボタン電池がないのに母親が気付いた。流涎と軽度の咳とを認めるが、呼吸音に異常を認めない。胸部エックス線写真を別に示す。 対応として適切なのはどれか。
20 歳の女性。右胸痛を主訴に来院した。昨日夕方、急に右胸痛と呼吸困難を自覚し本日増悪したため受診した。呼吸数 22/分。SpO₂ 95 %(room air)。右胸部の呼吸音が対側と比べ減弱している。胸部エックス線写真を別に示す。次に行うべき検査はどれか。
11か月の乳児。誤飲のため救急車で搬入された。17時30分にパッケージから出したばかりのリチウム電池を飲み込んだという。直ちに父親が救急車を要請した。搬入時には児の機嫌は良く、顔色は良好である。努力呼吸を認めず、呼吸音に異常を認めない。18時30分に撮影した胸腹部エックス線写真を別に示す。緊急で内視鏡的摘出術を行うこととした。緊急で内視鏡的摘出を行う主な理由はどれか。
45 歳の男性。喀痰を主訴に来院した。1年前から茶褐色の細長い粘稠な痰をしばしば喀出するようになった。小児期から喘息で治療中である。胸部エックス線写真の正面像と側面像及び肺野条件の胸部CTを別に示す。 この疾患について誤っているのはどれか。
48歳の女性。息切れを主訴に来院した。半年前から長い距離を歩くと息切れを自覚するようになり、症状は徐々に増悪した。最近になり2階まで階段を上るのも息苦しくなってきたため受診した。喫煙歴はない。脈拍88/分、整。血圧134/68 mmHg。呼吸数20/分。SpO₂93 % (room…
70歳の男性。肺癌治療後の定期診察のため来院した。6か月前に肺門リンパ節転移を伴う限局型小細胞肺癌と診断され、抗癌化学療法と胸部放射線療法の同時併用を行った。抗癌化学療法は3か月で、放射線療法は3週間で終了している。現在、喀痰と労作時呼吸困難はあるが肺癌治療開始前と比べて変化はない。63歳時に僧帽弁の人工弁置換術を受けている。体温 36.4 ℃。脈拍 68/分、整。血圧 122/72…
28歳の女性。健診で胸部の異常陰影を指摘されたため来院した。胸部エックス線写真と胸部CTとを示す。診断のために必要性が低い検査項目はどれか。
69歳の男性。心臓弁膜症手術直後で手術室に入室中である。循環動態が不安定であったため経皮的心肺補助と大動脈内バルーンパンピングが留置されている。手術室を退室する前に撮影した胸部エックス線写真を別に示す。肺動脈カテーテルはどれか。
67 歳の女性。健康診断で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘され、精査目的に来院した。喫煙歴は 25 本/日を 47 年間。体温 36.4 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 124/76 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97 %(room air) 。胸部 CT で異常を認めたため、気管支鏡下に擦過細胞診を施行した。胸部エックス線写真、胸部 CT及び擦過細胞診の Papanicolaou…
78歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。半年前から労作時呼吸困難を自覚し、2週前から増悪しているという。意識は清明。体温37.0℃。脈拍100/分、整。血圧146/84mmHg。呼吸数24/分。SpO2 88%(room air)。心音に異常を認めない。両側の背部にfine…
35歳の男性。咳嗽、発熱、呼吸困難を主訴に来院した。3週間前から乾性咳嗽が出現し、5日前から発熱と呼吸困難を認めるため受診した。1か月前に築30年の家の掃除を行ったという。意識は清明。身長168cm、体重80kg。体温38.4℃。脈拍104/分、整。血圧112/62mmHg。呼吸数18/分。SpO2 90%(room air)。心音と呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球416万、Hb…
32 歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。現病歴 : 2日前から 38 ℃台の発熱と咳嗽が出現した。市販の解熱鎮痛薬を服用したが、37.0 ℃以下に解熱せず、今朝からは呼吸困難も感じるようになったため受診した。腹痛と下痢はない。既往歴 : 27 歳時に右胸部の帯状疱疹。29 歳時に右側肺炎。30 歳時に左側肺炎。生活歴 : 食品加工の工場で働いている。妻と4歳の子供がいる。喫煙は 20…
74 歳の男性。息苦しさを主訴に来院した。半年前から階段昇降時などに息切れを自覚していた。 日前から症状が増悪し、昨夜からは安静時にも息苦しさを自覚するようになったため来院した。体温 36.4 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 152/82 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 95 %(room air)。両下胸部にcoarse…
60歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。5年前から関節リウマチに対し、副腎皮質ステロイドとメトトレキサートの内服処方を受け、病状は安定している。1か月前から咳嗽が続いている。胸部エックス線写真及び胸部CTを別に示す。気管支鏡検査を行い、気管支洗浄液の抗酸菌検査で塗抹陽性で、非結核性抗酸菌が培養された。血液検査で抗MAC〈Mycobacterium avium…
65歳の女性。繰り返す発熱、咳嗽および呼吸困難のため入院中である。10日前に発熱、咳嗽および呼吸困難のため来院した。胸部エックス線写真で全肺野に陰影が認められたため、ニューキノロン系薬を処方された。治療開始後1週間経過したが症状が増悪したため入院となった。入院後、血液培養や喀痰培養から原因菌は検出されなかった。ペニシリン系抗菌薬を投与され5日後には症状および胸部エックス線写真の所見が改善したため退…
68歳の女性。腹膜炎の手術後でICUに入院中である。3日前に消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎で緊急手術が行われた。術後は気管挿管されたままICUに入室し、人工呼吸管理を受けている。本日から呼吸状態が悪化し、気管からピンク色泡沫状の分泌物が吸引された。心拍数 86/分、整。血圧 120/80 mmHg。動脈血ガス分析(FiO2 0.7):pH 7.32、PaCO2 42 Torr、PaO2 69…
45 歳の男性。スポーツジムで運動中に突然の胸やけと吐き気が出現したため救急車で搬入された。意識は清明。身長 170 cm、体重 70 kg。体温 36.2 ℃。心拍数88/分。血圧 136/96 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 99 %(鼻カニューラ 2 L/分 酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:白血球 7,700。血液生化学所見:AST 75 U/L、ALT 50…
74歳の男性。肺癌の診断で左上葉切除とリンパ節郭清術とを行い入院中である。術後8日目に呼吸困難を訴え発熱も出現した。現在、身長168cm、体重63kg。体温38.3℃。脈拍116/分、整。血圧106/74mmHg。呼吸数20/分。両側の胸部でfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球418万、Hb 11.4g/dL、Ht…
65 歳の女性。胸痛を主訴に来院した。1か月前から右胸痛を自覚していたが改善しないため受診した。13 年前に右乳癌で手術の既往がある。30…
64 歳の女性。右肋骨痛を主訴に来院した。1か月前から、右側の胸部に痛みを感じるようになり、改善しないため受診した。既往歴に特記すべきことはない。右第肋骨と右鎖骨内側部とに圧痛を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。血液所見:赤血球 278万、Hb 8.2 g/dL、白血球 3,800、血小板 15 万。血液生化学所見:総蛋白 11.2…
52歳の男性。発熱を主訴に来院した。3日前に発熱と咳嗽および膿性痰が出現し、改善しないため来院した。5年前から糖尿病で内服治療中である。食事は普通に摂取でき、飲水もできている。意識は清明。体温 39.1 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 140/86 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 97 % (room air)。左下胸部で coarse crackles を聴取する。血液所見:白血球…
46 歳の男性。心窩部から左前胸部にかけての痛みを主訴に来院した。現病歴:本日、午前9時、職場の会議中に心窩部から左前胸部にかけての締め付けられるような痛みが出現した。同時に咽頭部と左肩にも痛みを感じたという。そのまま安静にしていたところ、15 分程度で改善したため様子をみていたが、午前9時 30 分、会議終了時に再び発作が生じた。これも 15…
60歳の男性。胸部痛を主訴に来院した。 現病歴:1か月前から持続性の右胸部痛が出現した。1週前から息切れも自覚するようになった。自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真で異常を認めたため紹介されて受診した。 既往歴:胃潰瘍の治療歴あり。 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒はビール350mL/日を40年間。 家族歴:父親が糖尿病で治療中。…
84 歳の男性。早期胃癌の治療のため入院中である。現病歴:2か月前から上腹部痛を自覚し、改善がないため受診した。上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小彎の早期胃癌と診断された。5日前に入院し、翌日に内視鏡的粘膜下層剝離術が行われたが、同日夜に 200 mL 程度の吐血があり、緊急で内視鏡的止血術が行われた。吐血した際には激しい咳を伴っていた。昨日から 38.7℃の発熱と呼吸困難とを自覚している。
66歳の男性。胸背部痛と左上下肢の筋力低下のため救急車で搬入された。現病歴 : 本日午前 11 時、デスクワーク中に本棚上段から書類を取ろうと手を伸ばしたところ、激烈な胸背部痛が突然出現した。その後すぐに左片麻痺が出現し、さらに重苦しい胸痛と冷汗が出現したため、発症から 30 分後に救急車を要請した。
41歳の女性。 3日前からの発熱と黄色膿性痰を主訴に来院した。市販の解熱薬を内服していたが、改善しないため受診した。7年前から気管支喘息に対して吸入ステロイド薬を定期的に使用している。体温37.4℃。脈拍104/分、整。血圧118/62mmHg。呼吸数18/分。SpO₂ 95% (room air)。左下胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 456万、Hb 13.0…
68歳の男性。発熱、咳嗽および膿性痰を主訴に来院した。5日前から発熱、3日前から咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温 39.2 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 88/60 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 93 %(room air)。両側の胸部に coarse crackles を聴取する。血液所見:白血球 18,800(桿状核好中球 4 %、分葉核好中球 84 %、単球…
70歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の息切れを自覚し、徐々に増悪するため受診した。夜間睡眠中には自覚症状はない。43歳時に心房中隔欠損症の手術歴がある。気管支喘息の既往はない。喫煙は 20 本/日を 47 年間。3年前から禁煙している。体温 36.4 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 134/70 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97 %(room…
23歳の女性。入社時の健康診断の胸部エックス線写真で異常陰影を指摘されたため産業医から紹介受診となった。自覚症状はない。喫煙歴はない。胸部エックス線写真を別に示す。次に行うべき検査はどれか。2つ選べ。
67歳の女性。発熱と咳とを主訴に来院した。1週前から発熱と咳が出現し、徐々に悪化してきたため受診した。末梢性T細胞性リンパ腫にて3回目の化学療法を3週前に終了している。リンパ腫による両側の頸部と鼠径部とに小指頭大のリンパ節を数個ずつ認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。SpO2 96%(room air)。血液所見:赤血球401万、Hb 10.7g/dL、Ht…
52 歳の男性。脱力を主訴に来院した。3か月前から、帰宅時に駅の階段を途中で休まずには昇れなくなったため受診した。血液検査で抗アセチルコリン受容体抗体が陽性であった。胸部エックス線写真及び胸部造影 CT を別に示す。この患者で検索すべき合併症はどれか。2つ選べ。
50歳の男性。胸痛を主訴に来院した。4か月前から胸痛を自覚し、次第に増強するため受診した。18歳から現在まで造船業に従事している。胸水から悪性細胞が認められたが、組織型は不明である。胸部エックス線写真、胸部造影CT及び PET/CTを別に示す。組織型を決定するために適切なのはどれか。2つ選べ。
58歳の女性。血痰を主訴に来院した。現病歴:数年前から咳嗽、喀痰および労作時呼吸困難を自覚していたが、喫煙習慣が原因と自己判断し受診はしていなかった。数日前から喀痰に鮮血が混じるようになったため受診した。既往歴:20 歳時に交通事故による右膝蓋骨骨折の手術を受けた。生活歴:喫煙は 20 歳から 55 歳まで 40 本/日。飲酒は機会飲酒。家族歴:特記すべきことはない。現症:身長 153 cm、体重…
85歳の女性。3週前から全身倦怠感の訴えがあった。トイレの中で倒れて肩で息をしているところを家族に発見され救急搬送された。意識は混濁。体温35.1℃。心拍数44/分。血圧 80/40mmHg。呼吸数12/分。SpO₂ 78%(マスク5L/分酸素投与下)。顔面は浮腫状で眉毛は薄く、皮膚は乾燥している。前頸部の腫大と下腿浮腫を認めた。胸部エックス線写真を別に示す。血液検査では、TSH 160.5…
66歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。約1年前から労作時の息切れを自覚するようになったが、徐々に増強するため受診した。会社の健康診断で3年前から胸部エックス線写真で両側の下肺野に淡い浸潤影を指摘されていた。喫煙は現在まで20本/日を46年間。粉塵曝露の生活歴はない。意識は清明。身長170cm、体重65kg。体温36.3℃。脈拍64/分、整。血圧130/70mmHg。呼吸数20/分。SpO2…
76歳の男性。全身倦怠感と呼吸困難とを主訴に来院した。昨日、引っ越しのために一日中荷物の移動を行った。その後、全身倦怠感を自覚していたが、21時ころに就寝した。午前2時ころ呼吸困難が生じてきたため、しばらく座位で安静にしたという。今朝も全身倦怠感と呼吸困難が改善せず、呼気時の喘鳴も出現してきたため妻とともに受診した。10年前に健康診断で不整脈を指摘されていたが、特に症状がなかったので医療機関を受診…