ある患者に対して処置を行った後の腹部エックス線写真を示す。この患者の疾患として考えられるのはどれか。
腹部エックス線写真を別に示す。腹部の診察で波動が認められると考えられるのはどれか。
78歳の男性。下腹部痛と血尿とを主訴に来院した。1か月前から血尿が出現し、昨日からは下腹部痛も伴っている。4年前から夜間頻尿と排尿までに時間がかかることに対して、自宅近くの診療所で治療を受けている。身長 165 cm、体重 64 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 132/84 mmHg。呼吸数…
70歳の男性。激しい腹痛と腹部膨満感とを主訴に救急車で搬入された。以前から Parkinson 病で内服治療中であった。体温 36.8 ℃。心拍数 72/分、整。血圧 130/70 mmHg。呼吸数 16/分。血液所見:赤血球 420 万、Hb 11.2 g/dL、白血球 11,000、血小板 20 万。血液生化学所 見:AST 33 U/L、ALT 25 U/L。CRP 5.8…
82歳の女性。腹痛と血便とを主訴に来院した。以前から時々便秘になること以外に自覚症状はなかったが、昨夜突然、左下腹部痛が出現し、直後に排便したところ血便であった。腹痛は、排便後一時的に軽減したが今朝から増強し、悪心を伴うようになった。その後も血便が続いたため受診した。10 年前から自宅近くの診療所で高血圧症に対する治療を受けている。
2か月の男児。右鼠径部の膨隆と嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。2週前、入浴時に右鼠径部が膨れているのに気付いたが、しばらくすると膨隆は消失していた。前日の夕方、おむつ交換時に右鼠径部が膨れていた。本日朝、右鼠径部から陰襄にかけての膨隆が前日よりも大きくなっていた。授乳後に頻回の嘔吐を認めたため午後受診した。機嫌不良。身長54cm、体重4.4kg。体温37.3℃。心拍数150/分、整。血圧10…
51歳の男性。左の下腹部から側腹部にかけての痛みを主訴に来院した。昨日、仕事中に左背部に軽度の痛みが出現したが30分ほどで軽快した。本日午前8時ころ、出勤途中の電車の中で、突然、左の下腹部から側腹部にかけての強い痛みが出現したため受診した。来院の途中に悪心と嘔吐があった。意識は清明。体温36.3℃。血圧158/94mmHg。顔色は蒼白で冷汗を認める。腹部に反跳痛を認めない。左の肋骨脊柱角に叩打痛を…
84 歳の女性。腹痛のため救急車で搬入された。2日前から排便がなく腹痛と腹部膨満感を自覚するようになった。今朝から症状が強くなったため救急車を要請したという。意識は清明。体温 37.5 ℃。心拍数 98/分、整。血圧 148/94 mmHg。呼吸数 22/分。SpO₂ 97 %(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)…
72歳の男性。6か月前からの頻尿を主訴に来院した。1日に何度もトイレに行きたくなることがあるが、咳やくしゃみをしたときに尿が漏れることはない。1か月前から排尿時の違和感を感じるようになり、軽快しないため受診した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白 (-) 、糖 (-) 、潜血 1+、沈渣は赤血球 5〜9 /HPF、白血球 5〜9…
42 歳の男性。自力で動けなくなったため救急車で搬入された。2週間前から腰痛が増悪し、今朝から動けなくなった。2年前から定職に就かず路上生活を送っているという。意識は清明。体温 37.2 ℃。心拍数 88/分、整。血圧 130/78 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 98 %(room…
日齢25の女児。嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。在胎38週、出生体重2,850 g。完全母乳栄養で生後11日頃から哺乳後に1日2~3回の嘔吐を認めたため受診した。吐物は母乳様で、排便は毎日あったという。身長50cm、体重3,520g(14 日前の体重3100g)。体温36.6 ℃…
日齢6の新生児。NICUに入院中である。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。在胎26週4日、出生体重750gであった。出生6分で気管挿管が行われ、10分後には開眼した。その後NICU入院となり、呼吸管理を受けている。入院後、経口胃管を挿入し、日齢1から少量のミルクを開始した。本日、ミルク注入前に胃内にミルクが残っており、腹部が軽度膨満していた。体温36.7℃。心拍数124/分、整。血圧5…