62 歳女性。体重 55 kg。 5 年前に慢性心不全と診断され、リシノプリル錠とビソプロロールフマル酸塩錠による治療を受けてきた。最近、息苦しさや疲労感が強くなってきたため以下の処方が追加された。なお、患者の腎機能が低下していたため(血清クレアチニン値 1.6 mg/dL、eGFR 26.2 mL/min/1.73 m2)、低用量で投与を開始することになった。
同圧下で最も沸点の高いのはどれか。1つ選べ。
親核種よりも原子番号が1つ小さい娘核種を生成する放射壊変はどれか。1つ選べ。
次の関係式のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
0.200 mol/L 酢酸 50.0 mL に 0.100 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液 50.0 mL を加えた。その後、この混合溶液に対して 1.00 mol/L 塩酸を 1.00 mL 加えた溶液のpH に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、酢酸の pKa = 4.70、log 2 = 0.301、log 3 = 0.477 とする。
系の乱雑さを定量的に表す熱力学量はどれか。1つ選べ。
52 歳女性。若い頃からビール(350 mL)を毎日6缶飲んでいた。腹部膨満感、嘔吐、四肢の浮腫を訴えて受診したところ、アルコール過剰摂取による肝硬変と診断された。受診時の検査データを以下に示す。検査値Na 138 mEq/L、Cl 99 mEq/L、K 3.9 mEq/L、T-Bil 10 mg/dL、Alb 2.5 g/dL、AST 120 U/L、ALT 99 U/L、BUN 15…
下図のような反応において、E3が示すものはどれか。1つ選べ。
濃度未知の水酸化ナトリウム水溶液を、0.01 mol/L 塩酸標準液(ファクターf = 1.020)を用いて滴定したところ、滴定終点までに 6.10 mL を要した。この水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウムの量(nmol)として適切なのはどれか。1つ選べ。
陽イオン、陰イオンが水和している状態を最も適切に表しているのはどれか。1つ選べ。
日本薬局方で確認試験が適用される対象医薬品、操作、及びその結果の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
50 歳女性。身長 160 cm。体重 72 kg。地域の健康フェアで指の穿刺血液による空腹時血糖値と HbA1c 値の測定を行った。測定結果は空腹時血糖値が95 mg/dL、HbA1c 値が 5.6%(NGSP…
図は水の状態を示したものである。点Tにおけるギブスの相律の自由度(F)の値として、正しいのはどれか。1つ選べ。
α壊変により放出される α粒子はどの元素の原子核に相当するか。 1つ選べ。
化合物の親水性や疎水性を表す指標となる分配係数の測定において、水と組み合わせて用いられる有機溶媒はどれか。1つ選べ。
日本薬局方キシリトール(C₅H₁₂O₅:152.15)の定量法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。「本品を乾燥し、その約 0.2 g を精密に量り、水に溶かし、正確に 100 mL とする。この液 10 mL を正確に量り、ヨウ素瓶に入れ、過ヨウ素酸カリウム試液50 mL を正確に加え、水浴中で 15 分間加熱する。冷後、ヨウ化カリウム 2.5 g…
73 歳女性。体重 48 kg。高血圧の既往症があり、現在、オルメサルタン口腔内崩壊錠を服用している。この女性は毎日、血圧を測定しており、その値は正常値の範囲内で安定している。最近、咳が止まらず近医を受診したところ、肺非結核性抗酸菌症と診断された。本人が以下の処方箋を持って来局した。
クロマトグラフィーで用いられるパラメータのうち、クロマトグラム上のピーク相互の保持時間の関係を示す値はどれか。1つ選べ。
強酸性陽イオン交換樹脂に最も強く結合するイオンはどれか。1つ選べ。
日本薬局方において、容量分析用標準液のファクター f は、通例どの範囲にあるように調製されるか。1つ選べ。
硫酸バリウムの飽和水溶液に硫酸ナトリウムを加えるとき、硫酸バリウムの沈殿が生じやすくなる現象に最も関連するのはどれか。1つ選べ。
液体クロマトグラフィーを用いて生体成分や薬物を定量分析する際には、高感度化や選択性の向上を目的として誘導体化する場合が多い。誘導体化に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
理想気体の物質量 n、圧力 p、気体定数 R、熱力学温度 T、体積 V について成立する関係はどれか。1つ選べ。
メタン(CH₄)の燃焼反応の標準燃焼エンタルピー(kJ/mol)の値として正しいのはどれか。1つ選べ。
25歳男性。造血幹細胞移植 6 ヶ月目で移植片対宿主病(GVHD)を発症し、閉塞性細気管支炎と診断されたため、入院し酸素療法を開始した。体温38.2 ℃、動脈血酸素飽和度は 85%、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO₂) 38 Torr、動脈血 pH 7.4 である。なお、患者は免疫抑制剤としてタクロリムスを服用している。
pH メーターを用いた pH 測定に最も関係する物理定数はどれか。1つ選べ。
反射波を利用する画像診断法はどれか。1つ選べ。
酵素反応速度を表す式はどれか。 1つ選べ。
有効数字を考慮した、 2 つの測定値 1.231 と 0.32132 の和はどれか。1つ選べ。
薬物の多くは生体膜上の受容体やチャネル等を介して作用する。それらの機能に大きく関与する生体膜の構造と脂質分子の運動に関する記述のうち、正しいのは どれか。2つ選べ。
0.10 mol/L ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム(K₄[Fe(CN)₆])水溶液のイオン強度(mol/L)の値として正しいのはどれか。1つ選べ。
発熱反応における正の触媒の働きを表す反応座標とポテンシャルエネルギーの関係として正しいのはどれか。1つ選べ。なお、触媒が存在する場合の反応経路は 実線で、触媒が存在しない場合の反応経路は破線で表してある。
希薄溶液の束一的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
新生児マススクリーニングで使われているタンデムマス法は、 2 段の質量分離部を用いる方法である。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
下図は、ある純物質のエントロピーの温度依存性を示したグラフである。純物質の状態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
分子の分極の度合いは、(電気)双極子モーメントμとして下式のように定量的に表すことができる。 μ=Q・rQは電荷、rは電荷間の距離を表す。0.1nm離れた電子1個分の電荷+e、-eの双極子モーメントは、電荷が 1.6× 10-19(C)であることから 1.6× 10-29(C・m)となる。ヨウ化水素HIの双極子モーメントを求めたところ、1.4×…
ある物質Aと、Aが重合してできた合成高分子 PAがある。以下の記述の①、②の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。
水溶液中のイオン間相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
光の性質に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
L-リシンは、2つのアミノ基と1つのカルボキシ基をもち、水溶液のpHにより4つの化学種が存在する。図に示したL-リシンの化学種が最も多く存在するpHに最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、L-リシンの3つのpKaはそれぞれpKa1=2.2、pKa2=9.0、pKa3=10.5とする。
日本薬局方一般試験法の定性反応とその対象物の組合せとして正しいのはどれか。2つ選べ。
「本品を乾燥し、その約0.4gを精密に量り、けん化フラスコに入れ、水酸化ナトリウム試液40mLに溶かし、亜鉛粉末1gを加え、還流冷却器を付けて30分間煮沸し、冷後、ろ過する。フラスコ及びろ紙を水50mLで洗い、洗液は先のろ液に合わせる。この液に酢酸(100)5mLを加え、0.1mol/L硝酸銀液で滴定する(指示薬:テトラブロモフェノールフタレインエチルエステル試液…
蛍光光度法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
陽イオン交換クロマトグラフィーによるアミノ酸の分析に関する記述のうち、 正しいのはどれか。2つ選べ。
65歳女性。体重50kg。術後肺炎を発症し、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)と緑膿菌による複合感染症と診断され、アルベカシン硫酸塩とピペラシリンナトリウムの各注射液が静脈内投与された。なお、この女性の腎機能は正常である。
77歳女性。以下の処方箋を持って薬局を訪れた。患者の話から、最近、ものが飲み込みにくいとのことであった。
60歳女性。身長 150cm、体重 45kg。めまい、ふらつき、冷汗、軽度の意識障害を主訴として受診し、入院することとなった。入院時に病室を訪問した薬剤師が持参薬を確認したところ、下記の薬剤を日ごろ欠かさず服用していたことが分かった。入院時の血清クレアチニン値 1.5mg/dL、BUN 29mg/dL、AST 25IU/L、ALT 30IU/L、PT-INR 2.0、空腹時血糖値…
45歳男性。下記の処方箋を保険薬局に持参した。薬剤師がインタビューしたところ、患者は「医師からはピロリ菌の一次除菌と聞いている」と回答した。
74歳男性。意識障害のため救急搬送されてきた。水分貯留をともなう高血圧性緊急症と診断され、治療方針を話し合う中でニカルジピン塩酸塩とフロセミドの投与が検討された。