問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
32歳の初妊婦。甲状腺機能の検査を希望して来院した。妊娠10週ころから動悸を感じ、妊娠12週で甲状腺機能異常を認めたため紹介されて受診した。
甲状腺はびまん性に軽度腫大し、TSH 0.02μU/mL(基準0.2~4.0)、FT4 3.2ng/dL(基準0.8~2.2)であった。またヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は200,000 mIU/mL(基準16,000~160,000)であった。
次に測定すべき検査項目はどれか。
a. TRAb
b. サイログロブリン
c. 尿中ヨウ素排泄量
d. 抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
e. 放射性ヨード(123I)の甲状腺摂取率
妊婦の甲状腺機能亢進症の症例。
妊婦に放射性ヨードを投与するのは禁忌です。