問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
32歳の女性。乾性咳嗽を主訴に来院した。5年前から毎年、2月から5月までの間に乾性咳嗽を自覚していたが、今年も2月から同様の症状が出現したため受診した。アレルギー性鼻炎の既往がある。喫煙歴はない。体温 36.8 ℃。脈拍 72/分、 整。血圧 120/60 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 99 %(room air)。呼吸音に異常を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。
次に行うべき検査として適切なのはどれか。2つ選べ。
a. 胸部CT
b. 気管支鏡検査
c. 動脈血ガス分析
d. スパイロメトリ
e. 喀痰中好酸球比率算定
咳嗽の原因を探る問題
1型アレルギーが背景にあり、気管支喘息を除外できる検査が必要である。