75歳の女性。抑うつ気分を訴えるのを心配した隣人に付き添われて来院した。約3年前から徐々に物忘れが進行し、2年前に Alzheimer 型認知症と診断され、ドネペジルを服用している。5か月前に長男が交通事故で死亡し、その直後から著明な抑うつ傾向を認め、「生きていても仕方がない」と頻繁に口にするようになった。夫は 10 年前に死亡し、現在は一人暮らしである。診察時、「死んだ長男のことばかり考えているだけなので、治療は受けなくていい。家族にも連絡しないで欲しい」と述べる。身体診察では異常所見を認めない。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは 19 点(30 点満点)。

対応として適切なのはどれか。

a. ドネペジルを増量する。

b. できるだけ安静にするよう指示する。

c. 家族への連絡の承諾を得られるよう説得する。

d. 病状を地域の精神保健福祉センターに連絡する。

e. 付き添ってきた隣人の同意を得て医療保護入院とする。

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システム設計・解説記入:米澤 昌紘(X : @leknyan
(医師/日本橋内科クリニック院長)