36歳の男性。前頸部腫瘤を主訴に来院した。2か月前に初めて自覚したが、その後、腫瘤の大きさに変化はない。前頸部傍正中の舌骨付近に半球状、単発の25×25mmの柔らかい腫瘤を触れる。嚥下時にこの腫瘤は挙上する。頸部造影CTを別に示す。
診断はどれか。
a. 側頸嚢胞
b. 皮様嚢胞
c. 正中頸嚢胞
d. 腺腫様甲状腺腫
e. 嚢胞状リンパ管腫
名前の通り、頸の正中に嚢胞を認めている。
正中頸囊胞は、甲状腺の発生の遺残物が消失しなかったもの。
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