77歳の男性。血尿を主訴に来院した。3か月前から時々血尿を自覚していたが、自然に消失していたため医療機関を受診していなかった。2日前から血尿が持続するため受診した。喫煙歴は20本/日を50年間。飲酒は機会飲酒。

身長 165 cm、体重 70 kg。脈拍 72/分、整。血圧 120/72 mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:沈渣は赤血球 100以上/HPF。

血液所見:赤血球395万、Hb 12.9 g/dL、Ht 38%、白血球 8,100。血液生化学所見:総蛋白 6.7 g/dL、アルブミン 3.8 g/dL、尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン 0.8 mg/dL。尿細胞診はクラスV。胸腹部造影CTを別に示す。

この患者で正しいのはどれか。

a. 再発は膀胱に多い。

b. 扁平上皮癌である。

c. 近位尿細管から発生する。

d. VHL遺伝子異常が関係する。

e. 腹部ダイナミックCTで早期濃染を呈する。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)