72 歳の女性。幻視を主訴に長女に伴われて受診した。1週前に「家に来ていた孫が急にいなくなった」と長女に電話した。長女によれば孫が来ているはずはないが「朝起きて居間に行くと、孫が黙って座っている姿が見えた。一生懸命勉強をしているようなので声をかけずにそっとしておいた。孫が家の中を歩いているのを見たが、こちらから呼ぶといなくなっていた」と述べた。数年前から長女の家に泊まった際に、夜中に寝言を言ったり笑ったりするのに気付かれていた。本人は「夢を見ていた」と述べることが多かった。半年ほど前から動作の緩慢が目立つようになっていたという。問診時の感情表出は自然であり礼節は保たれ、時間や場所の見当識に問題はなかった。

血液検査と脳波検査とに異常を認めない。頭部 MRI では軽度の脳萎縮を認める以外に異常所見は認めない。

考えられるのはどれか。

a. 妄想性障害

b. 血管性認知症

c. 前頭側頭型認知症

d. Lewy 小体型認知症

e. Alzheimer 型認知症

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)