問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
10 歳の女児。起立時の気分不良を主訴に母親に連れられて来院した。朝はなかなか起きられず、起立時に気分不良があり、時に目の前が暗くなりふらふらすることがある。午前中は特に調子が悪い。頭痛、腹痛が続き、食欲は不良である。乗物酔いを起こしやすいという。
意識は清明。顔面はやや蒼白である。神経診察で異常を認めない。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。
診断に最も有用な検査はどれか。
a. 起立試験
b. 視野検査
c. 脳波検査
d. 温度眼振検査
e. 重心動揺検査
起立性調節障害を考える。
起立試験(安静臥位とその後の立位の血圧や脈拍の変化を測定)を行う。