25歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。数か月前から腰背部痛を自覚し、2週前から咳嗽が持続したため受診した。既往歴に特記すべき
ことはない。

身長176cm、体重 68 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 68/分、整。血圧 110/72 mmHg。尿所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 456万、Hb 15.1 g/dL、白血球 8,300、血小板 26万。

血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dL、アルブミン 3.9 g/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、AST 40 U/L、ALT 38 U/L、LD 410 U/L (基準 120〜245)、hCG 40mIU/mL(基準 0.7以下)、α-フェトプロテイン〈AFP〉200 ng/mL(基準20以下)、CEA 3.8 ng/mL(基準 5以下)、CA19-9 10 U/mL(基準 37以下)。胸腹部単純CTで両肺に各々4〜5個の肺腫瘤と、最大径8cmの後腹膜リンパ節腫大を認めた。

原発巣の可能性が高い臓器はどれか。

a. 甲状腺

b. 肝臓

c. 脾臓

d. 大腸

e. 精巣

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)