問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
64歳の男性。立ちくらみを主訴に来院した。糖尿病に対 し15年前からインスリン治療を受けていたがHbA1cは 8~9%程度(基準 4.6~6.2)を推移していた。この1~2か月起立時に立ちくらみを自覚するようになったため受診した。5年前に糖尿病網膜症に対し汎網膜光凝固治療を受けている。
意識は清明。身長 168 cm、体重 59 kg。脈拍 82/分、整。血圧 138/74 mmHg。尿所見:蛋白2+、糖3+、ケトン体(-)。
この患者で認める可能性の高い身体所見はどれか。2つ選べ。
a. 便通異常
b. 両側大腿筋の萎縮
c. 右側上肢のしびれ感
d. 両側膝蓋腱反射亢進
e. 両側アキレス腱反射の消失