問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
気管支喘息について正しいのはどれか。
a. 喘息死は増加傾向にある。
b. 喘息増悪はウイルス感染後が最も多い。
c. 吸入ステロイド薬は喫煙により作用が増強する。
d. 抗 IgE 抗体はアトピー型喘息の第一選択薬である。
e. 急性増悪時には長時間作用性 β2 刺激薬が第一選択である。
a. 喘息死は増加傾向にある。誤り。
適切な管理と吸入ステロイドの普及により、喘息死は減少傾向にあると報告されている。
b. 喘息増悪はウイルス感染後が最も多い。正解
風邪を引き起こすウイルス感染は、喘息の急性増悪の一般的な原因。
c. 吸入ステロイド薬は喫煙により作用が増強する。誤り。
喫煙者では吸入ステロイド薬の効果が低下する。
d. 抗IgE抗体はアトピー型喘息の第一選択薬である。誤り。
抗IgE抗体は、中等度から重度のアトピー型喘息を持つ患者で標準治療に反応しない場合の追加治療として使用される。第一選択治療は吸入ステロイド薬。
e. 急性増悪時には長時間作用性β2刺激薬が第一選択である。
誤り。
短時間作用性β2刺激薬(SABA)が第一選択。