60歳女性。身長 150cm、体重 45kg。めまい、ふらつき、冷汗、軽度の意識障害を主訴として受診し、入院することとなった。入院時に病室を訪問した薬剤師が持参薬を確認したところ、下記の薬剤を日ごろ欠かさず服用していたことが分かった。入院時の血清クレアチニン値 1.5mg/dL、BUN 29mg/dL、AST 25IU/L、ALT 30IU/L、PT-INR 2.0、空腹時血糖値 40mg/dLであった。
持参薬の内容
(薬袋1)
シベンゾリンコハク酸塩錠 100mg
1回1錠(1日3錠)
ベラパミル塩酸塩錠 40mg
1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後
(薬袋2)
ワルファリン K錠1mg
1回2錠(1日2錠)
1日1回 朝食後
(薬袋3)
ロキソプロフェン Na錠 60mg
1回1錠(1日3錠)
テプレノンカプセル 50mg
1回1カプセル(1日3カプセル)
1日3回 朝昼夕食後
薬剤師はこの女性の主訴の原因として、服用中の薬物の副作用を疑った。最も可能性の高い薬物はどれか。1つ選べ。
1. シベンゾリンコハク酸塩
2. ベラパミル塩酸塩
3. ワルファリンカリウム
4. ロキソプロフェンナトリウム
5. テプレノン
患者に低血糖症状が疑われたため、血糖値を検査することになった。血中グルコースの測定法に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 市販の簡易血糖測定器に用いられる酵素には、グルコースオキシダーゼやグルコースデヒドロゲナーゼなどがある。
2. 電極法では、グルコースから酵素反応により生じる過酸化水素をガラス電極で測定する。
3. 屈折率を利用した糖度計によって測定する。
4. 簡易カラムにより他の単糖とグルコースを分離し、エチジウムブロマイドにより蛍光測定する。
5. グルコースと酵素及び NADP+を反応させ、生じた NADPH を吸光度法により測定する。