10歳女児。体重 34kg。昨夜より咽頭痛がひどかったため、母親が小児科を受診させ、以下の処方箋をかかりつけの保険薬局へ持参した。処方箋を受け取った薬剤師が薬剤服用歴とお薬手帳で現在服用中の薬剤を確認したところ、以下の①~⑤であった。
(処方)
セフジニル細粒 10%
1回 1.0g(1日 3.0g)
1日3回 朝昼夕食後 4日分
(現在服用中の薬剤)
①バルプロ酸 Na徐放顆粒 40%
1回 1.5g(1日 1.5g)
1日1回 夕食後 28日分
②ビフィズス菌微粒
1回 0.5g(1日 1.5g)
1日3回 朝昼夕食後 28日分
③溶性ピロリン酸第二鉄シロップ5%
1回4mL(1日 12mL)
1日3回 朝昼夕食後 28日分
④プランルカストシロップ用 10%
1回 1.0g(1日 2.0g)
1日2回 朝夕食後 28日分
⑤フェキソフェナジン塩酸塩シロップ用5%
1回 0.6g(1日 1.2g)
1日2回 朝夕食後 28日分
現在服用中の薬剤のうち、セフジニル細粒との相互作用が問題となるのはどれか。1つ選べ。
1. バルプロ酸 Na徐放顆粒
2. ビフィズス菌微粒
3. 溶性ピロリン酸第二鉄シロップ
4. プランルカストシロップ用
5. フェキソフェナジン塩酸塩シロップ用
セフジニルに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1. セフェム系抗生物質である。
2. 細菌の細胞壁生合成に関わる酵素をアルキル化することで作用を示す。
3. β-ラクタマーゼによって、 aの位置で加水分解される。
4. オキシムは Z 配置である。
5. アミノイミダゾリル基をもつ。