35歳女性。体重 45kg。昨夜より 40℃の発熱が続いたため、医療機関を受診した。発汗はなく、全身の関節がひどく痛かった。下記の生薬を含む漢方エキス細粒が処方された。なお、処方量は常用量である。
《生薬名 1日量》
マオウ 5.0g
キョウニン 5.0g
ケイヒ 4.0g
カンゾウ 1.5g
この漢方処方について、薬剤師が留意すべき点として誤っているのはどれか。 1つ選べ。
1. 浮腫が出現することがある。
2. 動悸を起こすことがある。
3. 発汗を促すため、水分補給が必要である。
4. 高カリウム血症を起こすことがある。
5. 甲状腺機能亢進症の患者には、慎重に投与する必要がある。
この処方に含まれるそれぞれの生薬の主成分A~Dに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。。
1. 化合物Aは、芳香をもつ精油成分であり、化合物名は 2-phenyl-1-propenalである。
2. 化合物Bは、ステロイド代謝酵素を活性化し低カリウム血症を起こす。
3. 化合物Cは、4種の立体異性体のうち、最も強い交感神経興奮作用を示す。
4. 化合物Dは、加水分解を受けるとグルコース2分子、ベンズアルデヒド及び青酸を生じる。