問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
41歳の女性。喘鳴と呼吸困難とを主訴に来院した。1年前から感冒に罹患すると咳が長引くことが多く、一度、市販の解熱薬を服用した際に呼吸困難で、自宅近くの診療所を受診したことがあった。2日前から咽頭痛、鼻汁および発熱が出現し、その後、咳嗽、呼吸困難および喘鳴も出現した。本日の午前1時ころから呼吸困難が著明となったため、午前2時に救急外来を受診した。25歳からアレルギー性鼻炎を指摘されている。喫煙歴と飲酒歴はない。喘鳴と呼吸困難とを認めるが会話はかろうじて可能である。
体温38.2 ℃。SpO2 88%(room air)。両側の胸部で呼気時のwheezes を聴取する。胸部エックス線写真で異常を認めない。酸素投与を開始した。
次に行うべき治療はどれか。
a. 人工呼吸
b. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)投与
c. 利尿薬投与
d. 抗菌薬投与
e. 副腎皮質ステロイド全身投与
気管支喘息に対しての治療の問題。アスピリン喘息も疑われる。