75歳の男性。食欲不振と腹部膨満感とを主訴に来院した。1年前に進行胃癌で胃全摘術を受けている。術後に抗癌化学療法が行われたが、その後は通院していなかった。3週前から少しずつ食欲不振と腹部膨満感とを認め、2日前から急激に増悪した。食事摂取量は低下していたが、排便と排ガスは認めていた。

身長167cm、体重45 kg。体温36.6 ℃。脈拍84/分、整。血圧136/80mmHg。眼球結膜は軽度貧血様である。手掌紅斑やくも状血管腫は認めない。腹部は全体に膨隆、緊満し、臍窩の平坦化、波動を認める。肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認める。腹部単純CTを別に示す。

次に行うべき検査はどれか。

a. PET/CT

b. 腹水細胞診

c. 腹部単純MRI

d. 上部消化管内視鏡検査

e. 下部消化管内視鏡検査

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)