問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
56歳の女性。右耳の聴力低下と歩行障害とを主訴に来院した。4年前から右の聴力低下を自覚し、次第に増悪していた。半年前からは歩行障害を自覚し次第に増悪してきたため受診した。
意識は清明。体温36.2℃、脈拍72/分、整。血圧132/78mmHg。呼吸数18/分。右耳の聴力低下を認め、Weber試験では左に偏位し、Rinne試験は左右ともに陽性である。右小脳性運動失調を認め、腱反射は正常でBabinski徴候は認めない。骨条件の頭部CT、頭部造影MRI及び手術により摘出した組織のH-E染色標本を別に示す。
診断はどれか。
a. 膠芽腫
b. 髄膜腫
c. 脳膿瘍
d. 神経鞘腫
e. 転移性脳腫瘍