問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
58歳の男性と55歳の女性の夫婦。本日午後11時に、下痢、嘔吐および腹痛を主訴に夫婦とも救急車で搬入された。夫は長期出張から午後8時に帰ったばかりであり、午後9時に夫婦揃って夕食をとった。妻によると献立は鍋物で、具材は冷凍にしておいた牡蠣、スーパーで本日午後に買った豆腐と野菜(春菊、ねぎ、もやし)であった。その他に米飯と市販の漬物と昨日妻が採った山菜の天ぷらで夫婦で同じ物を食べたという。午後10時ころより夫婦とも腹痛が出現し、症状が増悪したため救急車を要請した。
原因と考えられるのはどれか。
a. アニサキス
b. 植物性自然毒
c. ノロウィルス
d. カンピロバクター
e. 腸管出血性大腸菌
潜伏期の短さがヒントです。