問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
65 歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から乾性咳嗽が続いている。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は 20 本/日を 40 年間。
胸部エックス線写真で異常陰影を認める。喀痰細胞診で腺癌細胞を認める。胸部CT で縦隔リンパ節の腫大を認めない。頭部MRI で脳転移を認めない。肺野条件の胸部CTと FDG-PET の全身像とを別に示す。
適切な治療法はどれか。
a. 放射線療法
b. 抗癌化学療法
c. 化学放射線療法
d. 右肺部分切除術
e. 縦隔リンパ節郭清を伴う右下葉切除術
肺腺癌の症例。たぶん T2b N0 M0
spiculaを伴う陰影。遠隔転移は認めないため手術適応あり。
ステージⅠであれば区域切除もすることはあるが、基本的には肺葉切除。