50 歳の男性。頭痛と動悸とを主訴に来院した。半年前ごろから時々排便時や運動中に突然、頭痛と動悸とを感じることがあった。15分程度安静にしていると症状は自然に治まるが少し脱力感を感じるという。職場の産業医に勧められて血圧を測定したところ、発作時は 200/100 mmHg を超えるが治まった後は 110/60 mmHg程度に下がるという。

身長 175 cm、体重 60 kg。脈拍 96/分、整。血圧 150/92 mmHg。身体所見に異常を認めない。

尿所見:蛋白(±)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血(±)。血液生化学所見:尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、空腹時血糖 118 mg/dL、HbA1c 5.9 % (基準 4.6〜6.2)、Na 141 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 104 mEq/L。胸部エックス線写真と安静時の心電図とに異常を認めない。

次に行うべき検査はどれか。2つ選べ。

a. 腹部 CT

b. 頭部 MRI

c. 運動負荷心電図

d. 尿中カテコラミン定量

e. 尿中遊離コルチゾール定量

解答を見る
問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)