問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
22 歳の男性。行動の異常を心配した家族に連れられて来院した。自室に閉じこもり、つじつまの合わない言動がみられるという。幻聴、被害妄想および精神運動性障害を認めた。器質的な要因が認められず、統合失調症で入院が必要と診断され、父親の同意によって医療保護入院となった。しかし患者は「自分は病気ではない。入院の必要はない」と主張して退院請求を出すことを希望した。
患者への説明として正しいのはどれか。
a. 「医療保護入院なので退院請求はできません」
b. 「精神保健指定医は退院請求を却下できます」
c. 「退院請求は精神保健福祉センター長に対して行います」
d. 「退院請求の審査は精神医療審査会で行われます」
e. 「審査結果はあなたではなく、病院に報告されます」
a 医療保護入院でも退院請求は可能
b 退院請求を拒否できるのは病院管理者
c 退院請求は都道府県知事に対して行う
d 正解
e 患者自身に通知される