問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
5歳の男児。頭痛と嘔吐とを主訴に両親に連れられて来院した。1か月前から徐々に歩行がふらつくようになった。1週間前から頭痛と嘔吐が出現した。頭痛は早朝起床時に強いという。嘔吐は噴射状に起こるが、嘔吐後、気分不良はすぐに改善し飲食可能となる。
意識は清明。体温 36.2 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 116/78 mmHg。呼吸数 20/分。CT検査のできる総合病院への紹介を検討している。
緊急度を判断するために当院でまず行うべき検査はどれか。
a. 脳波
b. 眼底検査
c. 視野検査
d. 脳脊髄液検査
e. 頭部エックス線撮影
症状より頭蓋内圧亢進の可能性あり。
まず行える検査は簡便な検査である。頭蓋内圧亢進によりうっ血乳頭を認めると思われる。