乳幼児期における心室中隔欠損症の手術適応となる基準はどれか。
高アンモニア血症をきたす疾患はどれか。
単純型熱性けいれんの特徴はどれか。
乳児の不慮の事故による死亡原因で最も多いのはどれか。
物品の写真を別に示す。 外来で1歳2か月の男児に尿検査を実施するときに必要なのはどれか。
乳児の心肺蘇生法で正しいのはどれか。
成長および発達に異常を認めない体重9kgの1歳0か月の男児が1日に必要とするエネルギー量(kcal)はどれか。
乳幼児揺さぶられ症候群を疑った場合、確認すべき眼所見はどれか。
乳児において循環血液量減少性ショックを生じる可能性がある疾患はどれか。
頭部CT画像から三次元再構成して得た乳児頭蓋の画像を別に示す。成人するまでに消失する縫合線はどれか。
Tourette症候群について正しいのはどれか。
正期産児における体重増加不良の所見はどれか。
虐待が疑われる小児を診察した際の対応として適切なのはどれか。
幼児期に発症し思春期までに多くが自然寛解するのはどれか。
母子健康手帳の便色カードを別に示す。生後1か月時に便色が1番を呈した場合考えられる疾患はどれか。
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を以下に示す。研修医:「8か月の男児です。2日前か ら 38 ℃台の発熱、咳嗽、鼻汁が続くため来院しました。保育所で同じような症状のお子さんがいるようです。4種混合ワクチンは2回接種されています。眼球結膜の充血はありません。軽度の喘鳴を認めました。鼻汁がひどく SpO2 がルームエアーで 94 %…
選択緘黙について正しいのはどれか。
左→右シャントをきたす先天性心疾患はどれか。
新生児期、乳児期に高間接型ビリルビン血症をきたす疾患はどれか。
ヘルパンギーナにおいて小水疱が好発する部位はどれか。
出生後30分を経過した在胎40週の新生児で異常を疑う所見はどれか。
チアノーゼを生じないのはどれか。
胎児心拍数陣痛図において、胎児の健康状態の悪化が最も懸念される所見はどれか。
正期産で出生した生後5日の新生児の所見として精査が必要なのはどれか。
幼児期以降に筋力低下が明らかになるのはどれか。
タンデムマス法による新生児マススクリーニングの検査対象となるのはどれか。
新生児期に光線療法の対象となる黄疸を生じるのはどれか。
2歳の女児。4日前から続く微熱のため母親に連れられて来院した。既往歴に特記すべきことはない。在胎 39 週、出生体重 2,602 g で出生した。身長 82 cm、体重 9.3 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 88/48 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO2 98 %(room…
6か月の男児。嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。寝返りをした際に約50cmの高さのベッドからフローリングの床に転落し、その後嘔吐と活気不良を認めた。新生児期に血友病Aと診断されている。同疾患の家族歴がある。身長70cm、体重9kg。体温36.8℃。心拍数120/分、整。血圧86/56mmHg。呼吸数32/分。SpO2 98%(room…
8歳の男児。腹痛を主訴に母親に連れられて来院した。昨日午後の授業中におなかが痛くなり早退した。帰宅したら腹痛は治まり、いつも通り夕食を食べて入眠したが、今朝おなかが痛くて目が覚め、痛みが続くため受診した。急性虫垂炎を鑑別するために患児に尋ねる有用な質問はどれか。
2か月の乳児。新生児聴覚スクリーニングで精密検査が必要となり、両親とともに来院した。家族の呼びかけや周囲の音への反応はほとんどない。身長・体重は月齢相当である。外耳道と鼓膜とに異常を認めない。側頭骨CTでは中耳・内耳に異常を認めない。聴性脳幹反応〈ABR〉は両耳とも無反応である。耳音響放射〈OAE〉では、両耳で低中音部に残存聴力が確認された。医師から両親への説明として適切なのはどれか。
1歳の男児。39℃台の発熱とおむつに膿が付着していることを主訴に母親に連れられて来院した。5か月前に39℃台の発熱が3日間持続し、自宅近くの診療所で治療を受けたことがある。尿所見:蛋白1+、沈渣に赤血球5-8/HPF、白血球30-50/HPF。血液所見: 赤血球430万、Hb12.3…
出生後12 時間の新生児。在胎39週、出生体重3,820gで、児頭の吸引を3回施行した後に娩出された。Apgarスコアは6点(1分)、9点(5分)であった。出生時に両側の側頭部から後頭部にかけて波動性の血腫を触知した。徐々に頭部の血腫が拡大するとともに、出生9時間後からチアノーゼを伴う無呼吸が繰り返し出現したため、NICUに搬送された。体温 36.3 ℃。心拍数 156/分、整。血圧…
発達過程において、可能になる年齢が最も遅いのはどれか。
3歳の男児。5日前から右の眼瞼下垂が出現し、次第に目立ってきたため、祖母に連れられて受診した。1年前の写真では両側とも眼瞼下垂はなかった。外傷の既往はない。意識は清明で、活発に走り回っている。右優位の両側眼瞼下垂を認めるが、祖母によると朝は目立たず、夜になると悪化するという。嚥下に問題はない。四肢の筋萎縮はなく、腱反射は正常である。視力は右0.8(1.2×+1.0D)、左0.7(1.2×+1.0D…
6か月の乳児。発熱を主訴に母親に連れられて救急外来に来院した。意識は清明であるが、ぐずっている。体温 38.5 ℃。心拍数 144/分、整。血圧 90/60 mmHg。呼吸数 30/分。SpO2 98 %8(room air)。毛細血管再充満時間4秒と延長している。この患児において重症感染症を示唆する所見はどれか。
10か月児に認められる反射はどれか。
10か月の乳児。乳幼児健康診査の結果を示す。身長 70 cm、体重 8,330 g、頭囲 40 cm、胸囲 43 cm。Kaup 指数はどれか。
11か月の男児。今朝、血便様の便があったため母親に連れられて来院した。それまで下痢や嘔吐はなく、ずっと機嫌はよい。食欲はあり水分摂取も良好である。昨日、初めてブドウ果汁入りジュースをたくさん飲んだとのことである 。浣腸を行い、便性を観察したところ赤紫色の軟便であった。身長 75.1 cm、体重 9 kg。体温 37.0 ℃。脈拍 108/分、整。SpO₂ 98% (room…
2歳0か月時の発達で遅れがあるのはどれか。
健常な3歳児に認められる反射はどれか。
2歳の男児。腹痛のため母親に連れられて来院した。今朝から間欠的に腹痛を訴えている。排便はあったが、血便ではなかったという。診察時はおとなしくしている。身長 86 cm、体重 11.5 kg。意識は清明。体温 36.8 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 96/60 mmHg。呼吸数…
乳児における高張性脱水の特徴はどれか。
3歳の女児。発熱と全身の皮疹を主訴に祖母に連れられて来院した。2日前から38 ℃台の発熱と顔面の紅斑が出現し、紅斑は昨日から全身に拡大したという。薬剤内服歴はない。体温 38.1 ℃。脈拍 132/分、整。血圧 96/58 mmHg。呼吸数30/分。SpO₂ 98 %(room…
1歳6か月の男児。発熱と活気不良のため母親に連れられて来院した。3日前から38.5℃の発熱と皮疹とを認め、昨日かかりつけ医を受診した。咽頭ぬぐい液のA群β溶連菌迅速検査は陰性で、解熱薬が処方され帰宅した。本日から活気不良となり紹介された。体重15kg。体温39.2℃。脈拍140/分、整。血圧88/56mmHg。活気なし。左頸部に径1.5cmのリンパ節を1個触知する。呼吸音に異常を認めない。体幹や四…
8か月の乳児。今朝からの発熱を主訴に母親に連れられて休日診療所に来院した。①体をさすると開眼するが、②すぐに寝てしまう。③皮膚色はピンク色で④ツルゴールは軽度低下している。⑤口唇の乾燥は軽度である。この児において、重篤な疾患を疑う所見は下線のどれか。
2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。数時間後には咳嗽は犬吠様となり、吸気性喘鳴と嗄声も出現したため来院した。陥没呼吸を認め胸部にstridorを聴取する。 最も考えられる疾患はどれか。
4歳の男児。全身けいれんが持続するため救急車で搬入された。昨日から39℃以上の発熱があったという。食事と水分の摂取はやや低下しているが嘔吐や下痢はなく、排尿はあったという。今朝、全身けいれんが始まり約20分間持続しているため母親が救急車を要請した。来院時もけいれんが持続している。 まず行うべき処置として適切でないのはどれか。
日齢0の新生児。出生 30 分後から多呼吸を認めた。在胎 29 週、出生体重 1,100 g。体温 37.4 ℃。心拍数 160/分、整。呼吸数 80/分。全身のチアノーゼ、陥没呼吸および呼気時の呻吟を認める。外表奇形はなく、心雑音は聴取しない。胸部エックス線写真ですりガラス陰影を認める。診断確定のため、マイクロバブルテストを行うこととした。必要な検体はどれか。
11か月の男児。出生時に外陰部の異常を指摘されていたが、転居を契機に母親に連れられて受診した。在胎36週、出生体重 2,640 g、Apgarスコア7点(1分)、9点(5分)であった。体重 9 kg。体温 36.5 ℃。心拍数 94 /分、整。SpO₂ 97% (room…
日齢21の新生児。母子手帳の便色カードを見て、便の色が薄いことに気付いた母親に連れられて来院した。在胎 39 週、出生体重 2,800 g で出生し、出生時に異常は指摘されなかった。完全母乳栄養である。体重 3,200 g。体温 37.0 ℃。心拍数 110/分、整。血圧 80/40 mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 98 %(room…
別の種類の予防接種を行うまでに、27 日間以上の間隔をおくべきなのはどれか。2つ選べ。
3歳の男児。生後1か月ころに心雑音を指摘され、心エコー検査で診断、経過観察されていた。シャント疾患の精査のために施行された心臓カテーテル検査の心腔内酸素飽和度を以下に示す。上大静脈:82.5 %、下大静脈:87.8 %。右心房:92.9 %、右心室:91.3 %、肺動脈:92.8 %。左心房:98.9 %、左心室:98.5 %、大動脈:98.4 %。最も考えられるのはどれか。
3歳1か月の男児。3歳児健康診査で低身長を指摘され両親に連れられて受診した。在胎35週3日、母体妊娠高血圧症候群のため緊急帝王切開で出生した。出生体重2,160g(>10パーセンタイル)、身長44.0cm(>10パーセンタイル)。早産と低出生体重児のため2週間NICUに入院した。NICU入院後2日間は哺乳不良を認めた。1歳6か月児健康診査で歩行可能であり、「ママ」などの有意語は数語認められた。低身…
3歳の女児。3歳児健康診査で眼位異常を指摘されて来院した。視力は右 0.1(0.4×+1.0D)、左 1.0(矯正不能)。調節麻痺薬点眼による屈折検査では右+4.5 D、左+3.0 D であった。神経学的所見に異常を認めない。眼位の写真を示す。まず行うべき対応はどれか。
1歳10か月の男児。咳と喘鳴とを主訴に母親に連れられて来院した。昨日歩きながらピーナッツの入った菓子を食べていた時に、急にむせ込んで咳をし始めた。本日も咳が持続し喘鳴が出現したため受診した。体温 36.7 ℃。脈拍 108/分、整。 呼吸数 30/分。SpO2 98 %(room air)。吸気時と呼気時の胸部エックス線写真を示す。この患児にまず行う処置として正しいのはどれか。
4か月の男児。健康診査で体重増加不良と定頸の遅れを指摘され両親とともに来院した。母親は35歳で2妊2産で本児出産の5年前に胃癌のため胃全摘術を受け貧血治療薬を服用していた。 3年前の第 1子妊娠を契機に服薬は自己中断した。今回の妊娠では妊娠前から妊娠 2か月まで、脊髄髄膜瘤予防のため栄蓑補助食品を摂取した。児は在胎39週6日、2,580 gで出生した。完全母乳栄養で育てられていた。身長 62.0…
正期産児より早産児にみられる所見はどれか。
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。研修医 「3歳の男の子です。本日18時に突然腹痛が出現したため来院しました。痛みの部位ははっきりしません。全身状態は良好で嘔吐や発熱はなく、 身体所見では腹部膨満があります。腸雑音は異常ありませんでした。鑑別のため腹部エックス線撮影、腹部超音波検査、血液検査を行いたいと思います」 指導医 「排便の状況はどうですか」 研修医…
4か月の乳児。嘔吐、血便および活気不良のため母親に連れられて来院した。2日前の朝から便がゆるく哺乳不良であった。昨日の朝に自宅近くの診療所を受診し安静を指示されていた。今朝から嘔吐が続き顔色も悪く、ぐったりして血便がみられたため夕刻に受診した。呼びかけには眼を開けるが、すぐに閉じてしまう。体温37.8 ℃。脈拍 160/分(微弱)、整。血圧 70/50 mmHg。呼吸数 40/分で浅い。SpO2…
高濃度酸素が誘因となる早産児の合併症はどれか。2つ選べ。
5歳の男児。頭痛と嘔吐とを主訴に両親に連れられて来院した。1か月前から徐々に歩行がふらつくようになった。1週間前から頭痛と嘔吐が出現した。頭痛は早朝起床時に強いという。嘔吐は噴射状に起こるが、嘔吐後、気分不良はすぐに改善し飲食可能となる。意識は清明。体温 36.2 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 116/78 mmHg。呼吸数…
2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。数日前から鼻汁と咳嗽を認め、今朝から発熱が出現し、息苦しそうであったため受診した。意識は清明。【① 体温37.8℃】。【② 脈拍120/分、整】。【③呼吸数48/分】。【④SpO₂ 98 % (room…
心室中隔欠損症によるうっ血性心不全と肺高血圧症を伴う4か月の乳児について、適切な治療方針はどれか。2つ選べ。
2か月の乳児。意識障害のため救急車で搬入された。在胎40週、3,100gにて出生した。出生後からこれまで哺乳力は良好であった。30分前にけいれんが起こり、その後ぐったりしたため母親が救急車を要請した。来院時、自発運動は乏しいが痛み刺激には反応する。身長60cm、体重5.0kg。体温37.0℃。脈拍128/分、整。呼吸数36/分。SpO2 98%(マスク5L/分…
7歳の女児。3歳でオムツが取れたにもかかわらず、下着が常に少し濡れている ことを主訴に来院した。本人は「お漏らしはしていない」と言う。静脈性尿路造影では両側に完全重複腎盂尿管を認める。膀胱鏡検査で右側に2個、左側に1個の尿管口を認める。尿失禁の原因はどれか。
正期産児で新生児マススクリーニングを行うのに最も適切な時期はどれか。
健やか親子21(第1次)で設定した目標項目のうち、平成25年の最終評価で目標設定当時より悪化していると評価されたのはどれか。
母子保健法に規定されている児の健康診査の時期で正しいのはどれか。2つ選べ。
生後2時間の新生児。在胎 40 週0日、出生体重 2,000 g、Apgar スコア8点(1分)、8点(5分)で出生した。生後2時間で四肢を小刻みに震わせることが頻回にあった。体温 36.5 ℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 40/分。下肢 の SpO2 98 % (room air)。大泉門は平坦。心雑音を聴取せず、呼吸音に異常を認めない。筋緊張…
2か月の男児。右鼠径部の膨隆と嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。2週前、入浴時に右鼠径部が膨れているのに気付いたが、しばらくすると膨隆は消失していた。前日の夕方、おむつ交換時に右鼠径部が膨れていた。本日朝、右鼠径部から陰襄にかけての膨隆が前日よりも大きくなっていた。授乳後に頻回の嘔吐を認めたため午後受診した。機嫌不良。身長54cm、体重4.4kg。体温37.3℃。心拍数150/分、整。血圧10…
2歳の男児。入浴中に左右の陰囊の大きさが違うのに気付いた母親に連れられて来院した。痛がることはないという。外陰部の外観と右陰囊にペンライトを当てたときの写真を示す。母親に対する説明で正しいのはどれか。
日齢1の新生児。在胎40週0日、出生体重 2,594 g で、正常分娩で出生した。Apgar スコアは 8点 (1分)、9点(5分)。出生12時間後から嘔吐が出現し、出生から24時間経っても胎便の排泄がなく、胆汁性嘔吐を認めたため NICU に搬入された。体重 2,400 g。体温 37.6 ℃。心拍数 40/分、整。血圧 70/40 mmHg。呼吸数 52/分。 SpO2 99 % (room…
3歳の女児。右肘を動かさないことを心配した祖父に連れられて来院した。自宅で遊んでいた際、8歳の兄から右手を引っ張られた直後から右肘を動かさなくなった。右肘関節の橈骨頭周囲に圧痛を認める。同部に腫脹、熱感および発赤はない。肩関節と手関節とに異常を認めない。右肘関節エックス線写真で骨折を認めない。適切な治療はどれか。
4歳の男児。体幹の白斑を主訴に父親に連れられて来院した。生後5か月で体幹に白斑があるのを父親が発見した。その後、増数してきたため受診した。1歳時にけいれんの既往がある。受診時、臀部と大腿部を中心に大小の白斑を認める。顔面では鼻部中心に丘疹が散在している。大腿部の写真を別に示す。この患児で思春期以降に出現する可能性が高いのはどれか。
8か月の男児。最近笑わなくなったことを心配した両親に連れられて来院した。在胎 39週 3日、出生体重 3,240 g、Apgarスコア…
生後1か月の健康診査で経過観察として良いのはどれか。2つ選べ。
1歳3か月の女児。長引く咳嗽と鼻汁とを主訴に母親に連れられて来院した。1週間前に 39 ℃台の発熱、鼻汁および咳嗽が出現し、かかりつけ医でセフェム系抗菌薬と鎮咳薬とを処方され、2日後に解熱した。その後も内服を続けているが、鼻汁と痰がらみの咳が続いている。鼻閉のために時に息苦しそうな呼吸になるが、夜間の睡眠は良好である。食欲は普段と変わらず、活気も良好でよく遊ぶ。呼吸器疾患の既往はない。身長 75…
1歳の女児。咳嗽を主訴に受診した。数日前から咳嗽と鼻汁があり、夜間咳嗽が増強したため両親に連れられて救急外来を受診した。オットセイが吠えるような咳だという。身長 80.0 cm、体重 10.0 kg。体温 38.2 ℃。心拍数 120/分、整。血圧90/58 mmHg。呼吸数 28/分。SpO₂ 96 %(room…
肥満度20%の単純性肥満と診断された6歳の男児本人とその保護者への説明として正しいのはどれか。3つ選べ。
38 歳の初産婦。妊娠 34 週の妊婦健康診査のため来院した。腹部超音波検査で胎児推定体重は 1,500 g、羊水ポケットは 5cm、胎児の小脳低形成、心室中隔欠損、手関節屈曲および手指の重なりを認める。この児に疑うべき疾患はどれか。
出生直後の新生児。妊娠 36 週までの妊婦健康診査では児の発育は順調であった が、妊娠 37 週2日に母親に下腹部痛と性器出血が出現し、胎児心拍数陣痛図で遅発一過性徐脈を繰り返し認めたため緊急帝王切開で出生した。心拍数 60/分。出生時から自発呼吸がなく、全身にチアノーゼを認める。刺激をしても反応がなく、全身がだらりとしている。娩出後 30…
生後1か月の健常乳児の所見で正しいのはどれか。2つ選べ。
児童虐待について正しいのはどれか。2つ選べ。
9か月の男児。RSウイルス感染症よる呼吸窮迫とチアノーゼのため入院中である。在胎40週、体重3,250gで出生した。呼吸心拍モニターのアラームが鳴ったため、医師が病室に行ったところ児の顔色不良を認め、気道開通の体位をとった。末梢静脈ルートは確保されていて蘇生のための準備は整っている。心拍数50/分、整。呼吸数10/分。SpO₂60%(酸素テント40%酸素投与下)。呼吸音は両側弱く喘鳴を認める。右上…
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。研修医 「2歳の女の子です。5日前から 39 ℃の発熱が持続するため来院しました。2日前に自宅近くの診療所を受診し解熱薬を処方されています。呼吸数 30/分、脈拍 144/分で、診察所見としては咽頭発赤とイチゴ舌があり、体幹に発疹を認めることから溶連菌感染症を疑います」指導医…
9~10か月健康診査で行われる項目はどれか。3つ選べ。
5歳の男児。夜尿を主訴に父親に連れられて来院した。毎晩夜尿があり、これまでに夜間おむつがとれたことがない。日中の尿失禁はないという。尿所見:比重 1.030、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣は赤血球0〜1/HPF、白血球1〜4/HPF。腹部超音波検査で両側の腎と膀胱とに異常を認めない。父親への説明として適切でないのはどれか。
2歳の男児。発熱と左膝痛とを主訴に母親に連れられて来院した。2週間前から弛張熱、跛行および下腿の皮疹がみられるようになった。1週間前から左膝を痛がるようになった。抗菌薬を内服しても解熱しないため受診した。身長 84.2 cm、体 重 10.3 kg。体温 38.5 ℃。脈拍 168/分、整。血圧 126/62…
胎児期から出生直後にかけての循環生理で正しいのはどれか。2つ選べ。
1歳の男児。発熱と皮疹を主訴に母親に連れられて来院した。4日前から38〜39 ℃の発熱が続き、今朝、母親が皮疹に気付いたという。体温 39.3 ℃。脈拍 140/分、整。受診時の患児の背部の写真を別に示す。両側眼球結膜に充血を認める。口唇に発赤を認める。両側頸部に径 2cm のリンパ節を数個ずつ触知する。四肢末端に紅斑と浮腫を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 410…
5歳の男児。走るのが遅いことを心配した母親に連れられて来院した。1年前から転びやすいことに母親は気づいていた。先日の運動会で他の子どもに比べて走るのが著しく遅いことが心配になり来院した。周産期、乳児期には特記すべきことはない。母方叔父が心不全により 25 歳で死亡。身長 104 cm、体重 17 kg。体温 36.8…
生後8か月の乳児。ぐったりしていると、母親に抱きかかえられて救急外来を受 診した。児は呼吸、心拍および対光反射がなく、蘇生を試みたが反応なく、死亡が確認された。頭部や顔面に新旧混在した皮下出血の散在と両足底に多数の円形の熱傷痕とを認める。母親によるとこれまで病気を指摘されたことはなかったという。死後に行った頭部CTでは、両側に硬膜下血腫を認める。最も考えられるのはどれか。
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。 「3歳の男の子です。4日間発熱が続くため受診されました。体温は39.1℃で心音、呼吸音は正常、軟口蓋に出血斑を伴う発赤を認めました。両側の前頸部に1cm大のリンパ節を2個ずつ触知しました。また、体幹に粟粒大の紅色発疹を認めました。血液検査の結果は、白血球13,000、CRP 4.5mg/dLでした」…
6歳の女児。時々、会話が途切れることがあるため母親に連れられて来院した。これまでに2回の単純型熱性けいれんの既往があるが、成長や発達に異常を認めない。身体所見に異常を認めない。過呼吸時の脳波を別に示す。この所見が出現したときの症状はどれか。
1歳の男児。体幹の紅斑と色素斑を主訴に母親に連れられて来院した。生後4か月から入浴後に頸部と体幹に掻痒を伴う紅斑と膨疹が出現するようになったため受診した。頸部と体幹に径2cm大までの色素斑と浸潤性紅斑の散在を認める。色素斑部を擦過すると数分後に膨疹を生じる。皮膚生検で真皮内にトルイジンブルー染色で赤紫色顆粒を含有する細胞の稠密な浸潤を認める。体幹の写真を別に示す。 考えられる診断はどれか。
10か月の乳児。お坐りができないことを心配した母親に連れられて来院した。4か月時に受けた健康診査では異常を指摘されなかった。この児の神経学的評価に適しているのはどれか。
日齢 24 の新生児。嘔吐を主訴に両親に連れられて来院した。10 日前から哺乳後の嘔吐を時々認めていたが、2日前から哺乳のたびに噴水状の嘔吐を認めるようになった。活気は不良である。体重 3,848 g(日齢9では 3,882 g)。体温 36.7 ℃。心 拍数 128/分。血圧 94/58 mmHg。呼吸数…
3歳の男児。言葉が出ないことを主訴に両親に連れられて来院した。運動発達に問題はなかったが、言葉が出てこなかった。診察室では、視線は合わず動き回り、体を前後に揺らし、回転することが多い。積み木を見つけて遊び始めると、集中して1列に並べ始め、親の呼びかけにも振り向かない。運動発達に遅れはなく、聴覚障害の所見は認めない。 この疾患について正しいのはどれか。
5歳の男児。幼稚園で他の児と遊べないことを主訴に両親に連れられて来院した。運動や言語の発達に問題はないが、視線が合いにくく呼びかけにも反応が乏しい。電車の図鑑に熱中しており、多くの車名を覚えている。幼稚園では1人でいることが多い。診察室では会話はできるが落ち着いて座っていることはできず、自分が興味のあることを一方的に話す。身体所見に異常を認めない。この患児について正しいのはどれか。
5歳の女児。急性リンパ性白血病で入院中であり寛解導入療法を行っている。体温36.4℃ 。眼瞼結膜は貧血様である。下腿に紫斑を認める。血液所見:赤血球288万、Hb 8.8g/dL、Ht 26%、網赤血球 0.1%、白血球 800(分葉核好中球19%、単球0%、リンパ球81%)、血小板1.0万、PT-INR…
日齢3の新生児。哺乳不良と傾眠傾向とのため産科診療所から救急車で NICUに搬入された。在胎 40 週、3,200 g、Apgar スコア9点(1分)で出生した。生後6時間から皮膚と眼球結膜との黄染を認めていた。体温 37.0 ℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 40/分。SpO2 98 %(room air)。血液所見:赤血球 380 万、Hb 13.0 g/dL、白血球 12,000、血小板…
6歳の女児。Hirschsprung 病の定期受診のため来院した。1歳時に回腸肛門吻合術を受けた。現在、在宅で中心静脈栄養、経腸栄養剤および普通食で栄養支援をしている。中心静脈栄養は 1,000 mL/日で、その組成の 12.5 % がブドウ糖で 7.5 % がアミノ酸である。経腸栄養剤は 300 mL/日(1kcal/mL)である。身長と体重は標準で、同年齢の推定エネルギー必要量は 1,450…
ろ紙血による新生児マススクリーニングについて正しいのはどれか。2つ選べ。
日齢4の新生児。在胎 39 週、出生体重 2,900 g で出生した。出生時に切れあがった目、低くて広い鼻根などの顔貌と心雑音、肝脾腫を認めた。血液所見:Hb 9.8 g/dL、白血球 32,000(芽球様幼若細胞 70 %)、血小板 3.5 万。心エコー検査で心室中隔欠損症を認めた。その後、血液所見は日齢 10 で正常化した。この患児に今後合併する可能性が高いのはどれか。
1歳の男児。ボタン電池を飲み込んだことを主訴に母親に連れられて来院した。30分前に目覚まし時計で遊んでいて、突然、機嫌が悪くなった。目覚まし時計の中のボタン電池がないのに母親が気付いた。流涎と軽度の咳とを認めるが、呼吸音に異常を認めない。胸部エックス線写真を別に示す。 対応として適切なのはどれか。
3歳の男児。発疹と咽頭痛を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から四肢に発疹があり、午後から発熱が出現し咳が痛いと訴えている。体温37.6℃。全身状態は良好である。咽頭と扁桃に発赤を認め、扁桃は腫脹している。眼球結膜に充血を認めない。頚部リンパ節の腫脹はなく、心音と呼吸音とに異常を認めない。発疹を別に示す。母親への説明として適切でないものはどれか。
2歳の男児。生来健康であったが、発熱を主訴に母親に連れられて来院した。診察時に母親が離れても 泣しない。体温 38.2 ℃。心拍数 110/分、整。血圧 98/62 mmHg。呼吸数 30/分。SpO₂ 98 %(room air) 。毛細血管再充満時間は2秒以内。自発的に開眼しており光をまぶしがるが、視線が合わず追視をしない。この患児に疑われるのはどれか。
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を示す。研修医:「1歳の女児です。3日前から発熱、咳嗽、鼻汁が続き、本日から四肢、体幹に発疹が出現したため来院しました。咳嗽がひどくルームエアーでSpO2 が 92 %…
10 歳の女児。起立時の気分不良を主訴に母親に連れられて来院した。朝はなかなか起きられず、起立時に気分不良があり、時に目の前が暗くなりふらふらすることがある。午前中は特に調子が悪い。頭痛、腹痛が続き、食欲は不良である。乗物酔いを起こしやすいという。意識は清明。顔面はやや蒼白である。神経診察で異常を認めない。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。診断に最も有用な検査はどれか。
2歳1か月の男児。発達の遅れを心配した父親に連れられて来院した。身長85cm、体重12.5kg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を季肋下に0.5cm触知する。脾は触知しない。一人立ちはできるが、走れず、階段を上がることができない。スプーンをうまく使えない。積み木を2個積むことができる。言葉は2語文が話せる。 この児について異常と考えられるのはどれか。
11か月の乳児。誤飲のため救急車で搬入された。17時30分にパッケージから出したばかりのリチウム電池を飲み込んだという。直ちに父親が救急車を要請した。搬入時には児の機嫌は良く、顔色は良好である。努力呼吸を認めず、呼吸音に異常を認めない。18時30分に撮影した胸腹部エックス線写真を別に示す。緊急で内視鏡的摘出術を行うこととした。緊急で内視鏡的摘出を行う主な理由はどれか。
1か月の乳児。健康診査のため母親に連れられて来院した。母乳栄養で1日10回哺乳し、便は黄色泥状で 4、5日に1回出る。固視するが追視はせず、大きな音がすると、万歳をするように両手を上前方に突き出した後に抱え込むような動作がみられるという。身長 53 cm、体重 3,680 g(出生時体重 2,850 g)、頭囲 37…
4か月の乳児。健康診査のため母親に連れられて来院した。母親と健診医との会話を以下に示す。健診医 「お子さんはミルクをよく飲みますか」母親 ①「母乳ですが、足りないようなので粉ミルクを足しています」健診医 「あやしたときに笑いますか」母親 ②「はい、よく笑います」健診医 「お母さんの声の方を振り向きますか」母親 ③「はい、振り向きます」健診医 「首はすわっていますか」母親…
10歳の女児。低身長を主訴に母親とともに来院した。9歳時に学校の健康診断で低身長(-2.0SD)を指摘され、10歳時の健診で身長の伸びが乏しいため受診した。身長122 cm(-2.2SD)、体重26kg。翼状頸を認めない。胸郭に変形を認めない。血液生化学所見:TSH 3.09 μU/mL(基準0.2~4.0)、FT4 1.25ng/dL(基準0.8~2.2)、ソマトメジンC…
日齢0の新生児。在胎 35 週1日で早期破水があり、同日に経腟分娩で出生した。 出生時は身長 44 cm、体重 1,960 g、頭囲 30.0 cm で、心拍数は 120/分であった。…
2か月の乳児。喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。在胎 39 週3日、体重2,750 g で出生した。出生直後から啼泣時に軽度の喘鳴を認めていたが、その後、安静時にも喘鳴を認めるようになった。2日前から哺乳時に喘鳴が増強し哺乳量が低下したという。体重 4,560 g。体温 36.6 ℃。心拍数 110/分、整。呼吸数 36/分。SpO₂ 98 %(room…
6歳の男児。低身長を心配した母親に連れられて来院した。受診時は身長 99.2 cm、体重 19.0 kg。骨盤位で、経腟分娩で出生した。出生時の身長は 50.2 cm、体重 3,520 g であった。父の身長は 174 cm、母の身長は 156 cm である。患児の成長曲線を別に示す。母親への説明として適切なのはどれか。
6歳の女児。けいれん発作の原因精査のため母親に連れられて来院した。昨夕、急に口から唾液を流して右の口角が引きつった後、全身けいれんへと進展する発作が起きた。発作は3分ほどで自然に止まったが、母親が救急車を要請した。搬入時には意識は清明で、神経学的異常を認めなかったため、特に検査や治療を受けずに帰宅した。本日経過観察のため受診した。3か月前にも同じような発作を起こしたことがあるという。それ以外の既往…
5か月の男児。数日前から便秘があり、今朝から哺乳量が低下したため母親に連れられて来院した。周産期に異常なく、4か月健康診査までの成長、発達は良好であった。完全母乳栄養だが、最近になり蜂蜜を与えている。来院時、視線は合うものの表情に乏しく、眼瞼下垂と瞳孔散大を認め、対光反射は両側で遅延している。頸部の姿勢保持が困難で、四肢の腱反射は消失している。最も考えられる疾患はどれか。
10か月の男児。嘔吐と血便を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から急に嘔吐が続き、時折激しく泣くこともあり、昼間から血便が複数回みられた。意識は清明だが不機嫌で激しく泣いている。体温37.2℃。脈拍160/分、整。血圧84/52mmHg。呼吸数30/分。毛細血管再充満時間1秒。SpO2 99%(room…
生後3時間の女児。在胎40週、体重3,125g、APgarスコア7点(1分)、8点(5分)で出生した。看護師がチアノーゼに気付き医師に報告した。体温37℃。心拍数120/分。呼吸数40/分。SpO₂(room air)96%(上肢)、88%(下肢)。心雑音は認めない。皮膚色は上半身より下半身で暗い色調である。 最も考えられる疾患はどれか。
生後4週の乳児。元気がないことを心配した母親に連れられて来院した。出生時から左大腿の紅色腫瘤を指摘されていたが、5日前から次第に増大した。前日から活気不良となり腫瘤の色も変わってきたという。来院時、成人手拳大の暗紫紅色、弾性硬の皮下腫瘤がみられる。血液所見:赤血球410万、白血球12,000、血小板4万、Dダイマー13.8μg/mL(基準1.0 以下)。大腿部の写真を別に示す。…
7歳6か月の女児。乳房腫大を心配した母親に連れられて来院した。半年前から左乳房が腫大し、最近になり右乳房の腫大にも気付いたという。意識は清明。身長130cm、体重29.7kg。体温36.1℃。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。Tanner分類で乳房Ⅱ度、陰毛Ⅰ度である。血液所見:赤血球446万、Hb 14.1g/dL、Ht…
2歳の男児。 1歳5か月ころから時々高熱をきたし、尿路感染症の診断で治療を受けていた。昨日夜から 38 ℃台の発熱があり、軽快しないため来院した。尿所見:蛋白 1+、糖 (-) 、潜血 1+、沈渣に赤血球 1〜4 /HPF、白血球 50〜99/HPF。血液所見:赤血球 488 万、Hb 12.4 g/dL、Ht 37 %、白血球 14,800、血小板 30 万。血液生化学所見:総蛋白 6.9…
6歳の男児。発熱を主訴に母親とともに来院した。10日前に家族で東南アジアに旅行に出かけ5日前に帰国した。4日前に発熱と咳、鼻汁、眼脂および口腔内の粘膜疹が出現した。昨日から高熱となり皮疹も出現したため受診した。意識は清明。体温39.9℃。両側の眼球結膜は充血し、咽頭に発赤を認める。両側の頸部に径1cmのリンパ節を数個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない…
日齢14の男児。染色体検査の結果説明のため両親とともに来院した。在胎39週、出生体重2,800g、Apgarスコア8点(1分)、9点(5分)で出生した。体重3,300g。体温36.5℃。心拍数120/分。呼吸数40/分。SpO2 98%(room…
日齢0の新生児。母親は 42 歳、1回経妊1回経産婦。妊娠 19 週の胎児超音波検 査で脳室拡大、小脳低形成、心奇形が認められた。妊娠 37 週に骨盤位のため帝王切開で出生した。出生後から自発呼吸が微弱であり、人工呼吸管理を施行した。身長 41.5 cm(-2.42 SD) 、出生時体重 1,528 g(-3.72 SD) 、頭囲 31.5 cm(-0.83 SD) 。体温 36.1 ℃。心拍数…
9か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に両親に連れられて来院した。2日前の乳児健康診査の帰宅後から機嫌が悪かった。昨日からは嘔吐と頻回の下痢が出現し、尿量も減少しているという。体重 7,800 g。体温 37.0 ℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 40/分。毛細血管再充満時間3秒と延長している。顔色は不良で、腹部皮膚のツルゴールは低下している。尿所見:比重…
生後1か月の乳児。1か月健康診査のために両親に連れられて来院した。在胎38 週、出生体重 2,998 g で出生した。Apgar スコアは 8点(1分)、9点(5分)であった。出生後は完全母乳栄養であり、本日の体重は 4,050 g である。四肢を活発に動かし、固視を認める。体幹や四肢に 2〜3 cm の皮疹を…
2か月の男児。嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。前日から嘔吐があり、自宅近くの診療所を受診し、腹部の腫瘤を指摘されたため紹介されて受診した。身長57cm、体重5,360g。意識は清明。体温36.8℃。心拍数100/分、整。血圧76/40mmHg。呼吸数24/分。眼瞼結膜は軽度貧血様である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は膨満しており、左下腹部に径約10cmの硬い腫瘤を触知する。血液所見:…
1歳6か月の男児。定期健康診査で来院した。在胎40週、身長50cm、体重3,100g、正常分娩で出生した。歩行は可能だが三輪車には乗れない。積み木を2、3個積める。スプーンを使った一人での食事はできない。排尿したことを伝えない。人見知りをして、親から離れて遊ぶことができない。単語を数語話すが、二語文や自分の年齢は言えない。声かけにすぐ反応するが、簡単な命令に対する行動はなく、聞かれた絵を指で示せな…
12歳の女児。低血糖性昏睡で救急搬送された。11歳時に1型糖尿病を発症し、インスリン強化療法を受けている。体育の授業中に意識を失ったという。来院時の血糖値は22mg/dLで、20%ブドウ糖液を静注したところ、2分後に意識は回復した。精査・加療目的で入院した。入院後の聴取では「低血糖かなとは思ったが、進学したばかりの中学で相談できる先生や友達もなく血糖測定もしづらいと思っていたら、いつのまにか気を失…
日齢5の新生児。在胎 39 週、出生体重 2,840 g で帝王切開で出生した。Apgarスコアは5点(1分)、9点(5分)。本日、心雑音を認めたため、心エコー検査を行ったところ大動脈遠位弓部狭窄、心室中隔欠損および動脈管開存を認めた。今後、この患児にみられる可能性が高い症候はどれか。
日齢2の新生児。黄疸のため救急車で搬入された。在胎 40 週3日、出生体重3,126 g、Apgar スコア7点(1分)、9点(5分)であった。生後6時間から完全母乳栄養を開始した。生後 24 時間から黄疸を認めたため1面で光線療法を開始したが生後 48 時間でのビリルビン値が 30 mg/dL のため救急車を要請し、NICU に入院となった。傾眠傾向である。体温 37.3 ℃。心拍数…
生後3週の新生児。吐乳を主訴に母親に連れられて来院した。在胎39週、2,860gで出生した。5日前から嘔吐がみられ、次第に哺乳の度に嘔吐がみられるようになったため受診した。今朝からまだ排尿がない。現在の体重は2,920 g。体温36.6℃。脈拍120/分、整。血圧90/62mmHg。皮膚のツルゴールは著明に低下しており、上腹部は軽度膨満している。
5か月の乳児。BCG接種部位が赤く腫れてきたため母親に連れられて来院した。BCG接種後2日目に接種部位が赤く腫れてきたことに気付き、日ごとに増悪したため接種後5日目に受診した。これまで成長や発達に異常を指摘されたことはない。来院時、左上腕部の接種部位に発赤と腫脹とを認め、一部膿疱様になっている。身体所見に異常を認めない。まず行うのはどれか。
6歳の男児。首を左右に振る動作を主訴に、母親に連れられて来院した。昼食後テレビをみているときに首を左右に振る動作が5分程度続いたため受診した。7か月前から素早い瞬目を繰り返すことに気付かれ、2か月程度で一旦治まった。4か月前から瞬目が再びみられるようになり、突発的、非律動的に顔をしかめたり、首を左右に振ったりするようになった。いずれの症状も睡眠中にはみられず、リラックスしている時に多く出現する。短…
1か月の乳児。発熱を主訴に両親に連れられて来院した。本日から 38 ℃台の発熱を認めたため夜間の救急外来を受診した。咳や鼻汁などの気道症状はなく、嘔吐や下痢もない。しかし、何となく元気がなく泣き声も弱々しい。哺乳量も普段の半分程度であるという。在胎 39 週、2,980 g…
5歳の男児。咳嗽と呼吸困難とを主訴に両親に連れられて来院した。3日前から発熱、咳嗽および喘鳴が出現したため、かかりつけ医を受診しβ2刺激薬の吸入と経口副腎皮質ステロイドが処方された。昨夜から解熱したが呼吸困難のため夜間眠れなくなり、再度かかりつけ医を受診したところ喘鳴と鎖骨上窩の皮膚の握雪感とを認めたため紹介された。来院時、会話ができない状態であった。この患児の胸部エックス線写真で予想される所見は…
6か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に母親に連れられて来院した。昨日の昼から頻回の嘔吐があり、本日の昼に水様下痢も出現したため受診した。母乳はほとんど飲まず、わずかに飲んでも嘔吐してしまう。患児はぐったりしており、目は落ちくぼんでいる。昨日の夕方から排尿を認めない。1週前に乳児健康診査で測定した体重は7.7kgであったが、本日は7.0kgであった。 この児に適した初期輸液の組成はどれか。2つ選べ。
日齢3の新生児。在胎 39 週、出生体重 2,950 g で出生した。瞼裂斜上、内眼角贅皮、鼻根部平坦および巨舌を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。筋緊張が低下している。心エコー検査で異常を認めない。この児の長期管理上、注意すべきなのはどれか。
12歳の男児。学校に行けないことを主訴に両親とともに来院した。4月に中学校に入学したが、5月初めから朝、頭痛や腹痛を訴えて学校を休み始め、7月からは全く登校できなくなった。夜寝る前には「明日は学校に行く」と言って準備をする。両親が登校を促し付き添うと、校門までは行くものの校内に入ることはできない。外出はしないが家では趣味などをして過ごしている。近くの診療所を受診し身体的な検査を受けたが異常は認めら…
2歳の女児。発熱を主訴に母親に連れられて来院した。 4日前から発熱があり、食欲が低下してきたため受診した。体温38.8℃。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認める。両側の頸部に径1.5cmのリンパ節を数個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を右季肋下に2cm、脾を左季肋下に4cm触知する。血液所見:赤血球425万、Hb11.3g/dL、Ht…
日齢 12 の新生児。呼吸障害のため NICU に入院中である。在胎 37 週、出生体 重 2,386 g、身長 47 cm で帝王切開で出生した。筋緊張低下、色白な皮膚、矮小陰茎と停留精巣があり、哺乳障害を認める。FISH 法にて 15 番染色体長腕に微細欠失を認める。最も考えられるのはどれか。
日齢6の新生児。NICUに入院中である。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。在胎26週4日、出生体重750gであった。出生6分で気管挿管が行われ、10分後には開眼した。その後NICU入院となり、呼吸管理を受けている。入院後、経口胃管を挿入し、日齢1から少量のミルクを開始した。本日、ミルク注入前に胃内にミルクが残っており、腹部が軽度膨満していた。体温36.7℃。心拍数124/分、整。血圧5…
6歳6か月の女児。約1年前から乳房腫大に気づかれていたが、次第に目立ってきたため母親に連れられて来院した。身長127cm、体重26kg。体温36.3℃。外表に異常を認めず、甲状腺腫を触知しない。心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。乳房の成熟度は両側ともTanner分類でIII度である。血中エストラジオール値とLH-RH試験の結果は乳房腫大に矛盾しない。成長曲線を別に示す…
7歳の男児。腹痛、頻回の嘔吐および全身倦怠感を主訴に母親に連れられて来院した。この数日間、運動会の練習があり易疲労感を訴えていた。昨夜はほとんど食事をとらずに就寝した。今朝から腹痛と頻回の嘔吐とが出現し、徐々に元気がなくなり、表情に乏しく歩行もできなくなったため受診した。5歳ころから今回と同様の経過を数回繰り返している。身長122cm、体重18kg。体温36.4℃。脈拍92/分、整。顔面は蒼白。咽…
1歳6か月の男児。出生時に外陰部の異常を指摘されていたが転居を契機に紹介され受診した。在胎39週、出生体重3,180g、Apgarスコア8点(1分)、10点(5分)で出生した。体重10kg、体温36.5℃。脈拍92/分、整。SpO2 97%(room…
2か月の女児。けいれん重積のため救急車で搬入された。母親によると夜間寝ていてけいれんが始まった。救急車内で心肺停止となり心肺蘇生を試みたが、来院時は心拍の再開がなく、対光反射は消失していた。蘇生を継続したが心拍の再開がなく死亡が確認された。母子手帳によると妊娠分娩歴に異常はないが、1か月健診は受診していない。顔面や体幹に新旧混在した皮下出血の散在を認めた。死後に行った頭部CTでは両側に硬膜下血腫と…
6か月の乳児。6か月児健康診査で成長障害、発達遅滞が疑われ、母親とともに受診した。意識は清明。身長 66.2 cm(-0.7 SD)、体重 6.0 kg(-2.0 SD)。体温36.9 ℃。心拍数 118/分、整。血圧 90/58…
日齢0の新生児。Basedow 病に罹患している母親から出生した。母親は抗甲状腺薬を服用しており、抗甲状腺抗体は陽性である。 新生児期に最も留意すべきなのはどれか。
日齢0の新生児。経腟分娩で出生した。在胎39週3日、出生体重は 3,160 g で あった。分娩中に胎児心拍数陣痛図で遷延一過性徐脈が繰り返し出現していた。出生1分後の時点では全身にチアノーゼを認め、心拍数 80/分、呼吸は不規則であった。刺激に対して顔をしかめるが全身がだらりとしていた。バッグバルブマスクを使って蘇生を行ったところ、出生5分後までに全身がピンク色になり、心拍数…
生後4か月の乳児。心肺停止状態で救急車で搬入された。2時間前の授乳時は元気で、特に気になる様子はなかったという。授乳後すぐ眠ったので母親は家事をしていたが、気が付くと全身がチアノーゼを呈して反応がないため救急車を要請した。1週前の乳児健康診査では特に問題を指摘されていない。来院時は体温34.4℃で、視診では栄養状態は良好で外傷を認めなかった。心肺蘇生に全く反応せず、死亡を確認した。解剖では頭蓋内出…
1歳の男児。発熱と頸部の腫脹が出現したため、両親に連れられて来院した。5日前から 39 ℃台の発熱が続き、今朝から頸部の腫脹に気付いたため来院した。体温 39.2 ℃。心拍数 144/分、整。呼吸数 40/分。眼球結膜に充血を認める。両側の頸部に複数のリンパ節を触知する。前胸部、手掌および足底に紅斑を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。右肋骨弓下に肝を 2cm、左肋骨弓下に脾を 1cm…
2歳の男児。左眼の瞳孔内が白いことに母親が気付いて来院した。発育に問題なく、普段の生活で見え方に不自由なさそうである。考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
3歳の男児。半年前からの多毛と体重増加を主訴に母親とともに来院した。身長92.5cm、体重18.5kg。体温36.7℃。脈拍124/分、整。血圧134/86mmHg。呼吸数24/分。SpO2 99%(room…
4歳の女児。30分前にボタン電池を飲み込んだため父親に連れられて来院した。機嫌はよい。胸腹部エックス線写真で胃内にあることが確認された。対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
3か月の乳児。昨晩から38℃台の発熱があり、持続するため両親に連れられて受診した。機嫌は悪く、哺乳量もいつもより少なく、少しうとうとしている。身長 55 cm、体重 5,700 g。体温 38.7 ℃。心拍数 142/分、整。呼吸数 44/分。SpO2 97%(room air)。皮膚色は良好。大泉門は平坦で、2×2 cm…
7歳の男児。体幹の皮疹を主訴に祖母に連れられて来院した。昨日、体幹に数個の皮疹が出現し、皮疹が増加したため受診した。体温 36.5 ℃。脈拍 80/分、整。呼吸数 20/分。体幹に水疱を主体とした皮疹を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。体幹の写真を別に示す。…
5歳の女児。3日前からの高熱を主訴に母親とともに来院した。咽頭痛と食欲低下を認めるが、咳嗽や鼻汁は認めない。体温39.6℃。脈拍120/分、整。呼吸数28/分。SpO2 100%(room…
出生直後の新生児。早産児のために NICU に入院した。母親は前期破水のため2日前から入院していた。在胎 26 週、出生体重 980 g で経腟分娩で出生した。Apgar スコアは4点(1分)。体温 37.3 ℃。心拍数 160/分、整。呼吸数 50/分。SpO2 90 %(哺育器内の酸素濃度 30 %)。大泉門は平坦。呻吟と肋間腔の陥没とを認める。考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
2か月の乳児。新生児聴覚スクリーニングで両耳とも要精査となったため母親に連れられて来院した。身長、体重は正常範囲であり、両側の鼓膜に異常を認めない。サイトメガロウイルス抗体検査は陰性であった。 まず行うべき検査はどれか。2つ選べ。