60歳の女性。血便と腹痛とを主訴に来院した。以前から便秘がちで、最後の排便が5日前であった。2日前から腹痛を伴うようになり、新鮮血の排泄が数回あったために受診した。脂質異常症と糖尿病とで治療中である。

体温 36.7 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 126/84 mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。腹部は平坦、軟で、 肝・脾を触知しない。下腹部に圧痛を認める。

血液所見:赤血球 430 万、Hb 13.1 g/dL、Ht 39 %、白血球 8,700、血小板 19 万。CRP 1.2 mg/dL。下部消化管内視鏡検査を施行した。S状結腸の内視鏡像を示す。

対応として適切なのはどれか。

a. 絶食

b. 副腎皮質ステロイドの注腸

c. 内視鏡的止血術

d. 上腸間膜動脈塞栓術

e. 大腸切除術

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)