35歳の男性。アジ、イカなどの刺身を食べた後に出現した上腹部痛を主訴に来院した。生来健康である。

意識は清明。身長 170 cm、体重 66 kg。体温 36.1 ℃。 脈拍 64/分、整。血圧 118/78 mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。 心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、心窩部に圧痛を認めるが、反跳痛と筋性防御とを認めない。便通に異常はない。緊急上部消化管内視鏡像を示す。

この疾患について正しいのはどれか。

a. 夏季に多い。

b. 腸での発症が多い。

c. 魚類摂取後 24 時間以降に発症する。

d. プロトンポンプ阻害薬が有効である。

e. 病態には即時型アレルギー反応が関与する。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)