83歳の男性。高血圧症のために定期的に受診している。10年前に高血圧症と診断され、カルシウム拮抗薬とアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とを内服している。介護保険では要支援2の判定を受けており、週2回デイサービスに通っている。服薬アドヒアランスは良好であり、めまい、ふらつきなどの症状はない。

身長 162 cm、体重 53 kg。脈拍 72/分、整。診察室で測定した血圧 144/74 mmHg。 心音と呼吸音とに異常を認めない。下肢に浮腫を認めない。患者が記録した最近2週間の家庭血圧を示す。

この患者に対する対応で適切なのはどれか。

a. 利尿薬の追加

b. β 遮断薬の追加

c. 現在の投薬内容を継続

d. カルシウム拮抗薬の減量

e. アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の増量

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)