睡眠時無呼吸症候群による高血圧について、正しくないのはどれか。
高血圧性心疾患の患者が、肺水腫を急激に発症し、急性心不全と診断された。洞性頻脈で血圧は 170/100 mmHg である。浮腫などの体液貯留を認めない。呼吸管理とともにまず行う治療はどれか。
高齢者の高血圧症の特徴でないのはどれか。
2015 年の日本人の食事摂取基準に定められている成人の1日ナトリウムの目標量(食塩相当量)はどれか。
高齢者における高血圧症について正しいのはどれか。
急激な血圧上昇を認める患者で、高血圧緊急症の病態として考えにくいのはどれか。
72 歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。 3 週間前から動悸を自覚していたが、 1 週間前から短距離の歩行で息切れを自覚するようになった。一昨日から夜間就寝後に息苦しさで覚醒するようになったため受診した。15 年前から僧帽弁閉鎖不全症、10 年前から高血圧を指摘されており、自宅近くの診療所で投薬治療を受けている。
高血圧と糖代謝異常をきたす疾患はどれか。3つ選べ。
48歳の男性。多尿と血圧上昇とを主訴に来院した。最近、夜間に尿が多く出るようになり、その都度、水をたくさん飲んでいる。家庭血圧も上昇してきたため受診した。2年前に人間ドックで副腎腫瘤を指摘されたがそのままにしていた。家族歴に特記すべきことはない。
55 歳の男性。高血圧症の定期診察のため来院した。3 年前に職場の健康診査で高血圧を指摘された。その後、降圧薬で治療を受けている。家庭血圧は適切な範囲で管理されている。1 日 30 分のウォーキングをしている。
56歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。午前7時30分に、頭痛、悪心および嘔吐が出現し、徐々に意識がもうろうとしてきたため、30分後に妻が救急車を要請した。40歳時に高血圧症を指摘されていたが、定期的な通院はしていなかった。喫煙は20歳から20本/日。飲酒はビール 2L/日。
40歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠36週の妊婦健康診査で血圧の上昇が認められたため、緊急入院となった。妊娠32週までは特に異常を指摘されていなかったが、妊娠34週の妊婦健康診査で軽度の血圧上昇を指摘されていた。既往歴に特記すべきことはない。体温36.9℃。脈拍80/分、整。血圧160/100mmHg。腹部は軟で、子宮に圧痛を認めない。両下肢に浮腫を認める。
48歳の男性。職場の健康診断で産業医との面談を勧められて訪れた。自覚症状はない。既往歴に特記すべきことはない。仕事はデスクワークで喫煙は 20 本/日を28 年間。飲酒は日本酒4合/日を 25 年間。運動不足で食事は塩辛いものを好む。
38歳の男性。人間ドックで血糖値と肝機能検査値の異常を指摘されたため来院した。自覚症状はない。職業はデスクワーク中心の会社員で通勤は自家用車を使用している。2年前の健康診断から高血糖を指摘されていたがそのままにしていた。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。飲酒歴と喫煙歴はない。
76歳の女性。血圧上昇を主訴に来院した。血圧自己測定を行っていたが、最近、血圧が徐々に上昇してきており、生活習慣に気を付けても改善しないため受診した。意識は清明。身長163cm、体重51kg。体温35.9℃。脈拍86/分、整。血圧162/98mmHg。呼吸数20/分。SpO₂ 95%(room air)。
47歳の男性。定期健康診断で高血圧症を指摘され産業医面談に訪れた。話をよく聞くと、2週前に右片麻痺と言語障害が出現したが、1時間後にはすべての症状が消失した。その後は症状がないためそのままにしていたという。このことは家族、会社には話していない。路線バスの運転手で、時々長距離ツアーバスの運転をしている。残業は月10時間程度である。 最も適切な指示はどれか。
83歳の男性。高血圧症のために定期的に受診している。10年前に高血圧症と診断され、カルシウム拮抗薬とアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とを内服し ている。介護保険では要支援2の判定を受けており、週2回デイサービスに通っている。服薬アドヒアランスは良好であり、めまい、ふらつきなどの症状はない。
41歳の女性。高血圧、頭痛および脱力を主訴に来院した。3年前から高血圧症に対して、自宅近くの診療所でカルシウム拮抗薬を投与されていたが、血圧は150/80mmHg前後の高値が持続していた。1年前から頭痛と脱力も自覚するようになったため受診した。