82歳の女性。筋肉痛を主訴に来院した。2週間前の朝に、急に頸部、肩甲部、 腰部、殿部および大腿部に筋肉痛とこわばりを自覚し、起き上がりが困難になり、症状が持続するため受診した。

意識は清明。体温 37.8 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 148/86 mmHg。

尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。赤沈 110 mm/1時間。血液所見: 赤血球 312 万、Hb 9.8 g/dL、Ht 30 %、白血球 10,200、血小板 43 万。血液生化学所見 : 総蛋白 5.9 g/dL、AST 29 U/L、ALT 28 U/L、LD 321 U/L (基準 176〜353)、CK 38 U/L(基準 30〜140)、尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン0.7 mg/dL。免疫血清学所見:CRP 15 mg/dL、リウマトイド因子(RF)陰性、抗核抗体陰性。

この患者で注意すべき合併症を示唆する症状はどれか。2つ選べ。

a. 複視

b. 盗汗

c. 頭痛

d. 網状皮斑

e. Raynaud現象

解答を見る
問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)