56歳の男性。小腸切除術後のため入院中である。4日前に突然、腹部全体の疝痛が出現したため救急車で搬入された。上腸間膜動脈閉塞症と診断し緊急で小腸切除術を施行し、残存小腸は 40 cm であった。術後 48 時間までは循環動態の安定を目的に乳酸リンゲル液の輸液と昇圧薬の投与とを行った。術後 72 時間から高カロリー輸液の実施と経鼻胃管からの少量の経腸栄養剤の持続投与とを開始したとこ ろ、1日4、5回の下痢を認めた。

この患者への対応として適切でないのはどれか。

a. 1か月間の絶飲食

b. 在宅静脈栄養の導入

c. サルコペニアの予防

d. 経腸栄養剤成分の変更

e. 経腸栄養剤投与方法の変更

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)